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iPad、iPhone版登場「Adobe MAX 2020」注目の新製品・アップデートまとめ

Adobeは10月21日から「Adobe MAX 2020」をオンラインイベントとして開催。様々なオンラインセッションが無料で公開されている。本稿では、今回のタイミングで追加された新製品と各製品のアップデートについておさらいしたい。

毎年オフラインのイベントとして開催されている「Adobe MAX」だが、今年は3日間に渡り56時間のライブ放送として実施されている。350を超えるセッションが無料で公開されており、Adobe IDでの登録さえ行えば、誰でも視聴可能だ。100を超える国・地域からの参加者が集っており、開始前の時点で数十万人が参加登録していたという。

Creative Cloud担当のCPOであるスコット・ベルスキー氏によれば、2020年が困難の多い年であった一方、クリエイティビティツールの重要性も際立ったという

Adobe MAX 2020のテーマとしては、3つの軸が据えられた。「Level Up Your Skills(スキルをレベルアップ)」「Accelerate Collaboration(コラボレーションの加速)」「Unleash New Forms of Creation(新しい形式での創造を解き放つ)」だ。

特に、コロナ禍で在宅時間が長くなった背景もあり、学びに関する取り組みが強調されたことは印象的だ。ストリーミング動画でのライブ配信コンテンツは従来も存在したが、アプリに内蔵されたライブ配信機能が生まれたことで、プロのクリエーターが作品を生み出す作業工程過程そのものを共有できるようになってきているのは最近のトレンドだろう。

注目の新製品は"イラレiPad版"を含めた3つ

さて、ここではまずAdobe MAX 2020に伴い新たに提供される製品をおさらいしよう。具体的には、①Illustrator iPad版、②Fresco iPhone版、③Aeroデスクトップ版(プレビュー)の3つが挙げられる。

Adobe Illustrator iPad版は、昨年のAdobe MAX 2019で予告されていたもので、10月21日に正式版リリースを迎える。昨年予告された通りベジェ曲線での描画に対応し、フリーハンドよりも機械的な曲線が描けるので、ロゴマークの作成などデザイン業務に適した作業が可能だ。さらに、放射上や線対象など、パターンを繰り替えす機能も備える。Adobe Fontsとの連携がスムーズにできる点も特徴的だろう。

提供のスタイルとしてな昨年のPhotoshop iPad版と同じく、初期はデスクトップ版と完全に同じ機能が使えるわけではないが、随時機能を増強していくという点で長期的に見守りたい。

同じく10月21日にリリースされるAdobe Fresco iPhone版は、昨年9月に提供開始を迎えたドロー&ペイントアプリ「Adobe Fresco(フレスコ)」のiPhone版だ。画面のUIは縦長のモバイル環境に最適化されているが、ほぼiPad版と同様の体験を提供するものだとされた。

基本的にはApple Pencilのような専門のスタイラスペンではなく、指先で描画することになる。クラウド経由でデータを共有できるため、例えば、iPad版で作製した作品の微調整などを移動中にiPhoneで行うような使い方が想定されるだろう。

そして、Adobe Aeroのデスクトップ版プレビューも提供。今回のMAXに合わせてパブリックβの募集が開始される。なお、「Adobe Aero」は昨年のMAXのタイミングで提供開始を迎えたARコンテンツ向けのオーサリングツールだ。モバイル機器上での操作としては、ピンチイン・ピンチアウトといった感覚的な操作ができることがウリだったが、デスクトップ版では数値を操作するような精密な操作が行える点が異なっている。

例えば、モバイル版で大まかな配置を定めてから、クラウド経由でデスクトップ版にデータを連携し、微調整をするような使い方ができるわけだ。

既存製品の改良はAdobe Senseiによる自動化が目立つ

続いて、既存製品のアップデートについてチェックしていこう。完全に新登場となる製品は上記の3つだけだが、もちろん既存のAdobe Creative Cloud関連製品にも、多くのアップデートが提供されているからだ。特に今回は、昨年からの流れを維持し、Adobe Senseiを利用した作業の自動化機能に目を引いた。以下、製品ごとのアップデートを列挙していこう。

●Photoshop  画像編集ソフトの定番Photoshopでは、新たに「ニューラルフィルタ」というワークスペースが追加された。単純なスライダの操作によって、顔の表情を変えたり、被写体の年齢を調整するような調整が容易に行えるようになった。また、「Photoshop Camera」のように空を一瞬で置き換える操作も追加されており、より作業負荷を低減する方向性が目立った。

【Photoshop バージョン22の主な新機能】 ・ニューラルフィルタ ・空を置き換え ・アプリで直接詳細を学習する ・機能強化されたクラウドドキュメント ・パターンプレビュー

また、Photoshop iPad版では、作品の制作過程をライブストリームで公開できる機能が追加された。出力に合わせて画像サイズや解像度を変更できる機能が追加されたこともトピックだ。

【Photoshop iPad版 バージョン2の主な新機能】 ・作品をライブストリームで公開 ・検索ギャラリー ・画像サイズの編集

●LightroomとLightroom Classic  写真のデジタル現像に欠かせないLightroomでは、カラーグレーディングコントロール機能が強化された。ハイライト、シャドー、ミッドトーンでそれぞれカラーグレーディングを調整できる。また、アプリ内のチュートリアルが拡充され、「見つける」画面のフィードでお気に入りのフォトグラファーをフォローしてテクニックを学べる機能も追加される。

【Lightroom バージョン4.0の主な新機能】 ・カラーグレーディングによるシャドウ、中間調、ハイライトのコントロール ・グラフィック透かしを写真に追加 ・パーソナライズされた Lightroom フィードの検索とインスピレーションに富んだ写真家のフォロー ・Lightroom でベストショットを自動的に選択 ・新しいカメラとレンズのサポート

なお、Lightroom Classicでもカラーグレーディングツールが追加されている。

【Lightroom Classic バージョン10.0の主な新機能】 ・シャドウ、中間調、ハイライトを補正する新しいコントロールを備えたカラーグレーディング ・さらなるパフォーマンス向上による編集の高速化 ・Canon テザー撮影ライブビューで仕上がりをリアルタイムで確認しながら撮影 ・強化された新しいズームで、簡単なスキャン、フォーカス、移動が可能に ・新しいカメラとレンズのサポート ・カタログのアップグレード時にきめ細かなコントロールが可能に

●Photoshop Camera  昨年モバイル向けアプリとして登場したPhotoshop Cameraでは、タイマー機能などを新たにサポート。デバイスの深度センサーを活用したエフェクトも使えるようになる。

【Photoshop Camera バージョン2.0の主な新機能】 ・ポートレートモードの向上 ・カメラに欠かせないユーティリティ ・新しいレンズ効果 ・より多くの言語とデバイスをサポート

●InDesign  DTP分野で使われているInDesignでは、レビュー用の共有機能が進化。閲覧者がWeb経由でレビューをできるようになる。また、対象を認識したテキストの回り込みに対応し、自動的にテキストを対象の周りに回り込ませられるようになることも大きな変化だろう。

【InDesign バージョン16の主な新機能】 ・テキスト注釈を使用したシームレスなコンテンツレビュー ・ドキュメント内のカラーの検索 ・インテリジェントな対象の検出とテキストの折り返し ・RGB 変換せずに HSB 値を使用 ・安定性とパフォーマンス ・破損したドキュメントを検出して復元 ・メディアパネルでのナビゲーションポイントの使用

●Illustrator  iPad版が目を引くIllustratorだが、デスクトップ版も進化している。たとえば、画像やカラーパレットからカラーを自動的に抽出してデザインに適用できる機能は興味深い。

【Illustrator バージョン25の主な新機能】 ・オブジェクトを再配色 ・クラウドドキュメントの強化機能 ・スマートグリフのスナップ ・強化された文字

●Fresco  最新の描画アプリであるFrescoには、iPhone版が登場した以外にも、多くの改良が加えられる。特に、テキスト入力のサポートや、指先ブラシの追加、Adobe Captureで自作したリボンブラシをピクセルブラシパネルから利用できるようになったことなどは重要な変化だ。また、アプリ内からのライブストリーム機能も追加されている点に注目したい。

【Fresco バージョン2の主な新機能】 ・iPhone 用に刷新された Fresco ・指先ブラシで自然なブレンドを作成 ・リボンブラシを使用した描画または消去 ・Illustrator に送信 ・タイムラプスのサイズと圧縮の制御 ・Fresco からのライブストリーミング ・スタイラスペンの筆圧の制御 ・Adobe Fonts またはカスタムフォントを使用したテキストの追加 ・複数のレイヤーを選択 ・シームレスなレビュー体験 ・ドキュメントの以前のバージョンに戻す ・新しいデバイスのサポート

●Aero  デスクトップ版プレビューの登場が目立つAeroだが、モバイル版でも事前記録済みのアニメーションを含む3Dキャラクターを指示通りに動かせるようになるなどのアップデートが加わる。

【Aero バージョン2.0の主な新機能】 ・GIF/PNG シーケンス ・マルチトラックアニメーション ・Behance に公開 ・リンクを共有の更新 ・QR コード

●Bridge  複数のアプリケーションの橋渡しとしてファイル管理を効率化させるBridgeにも、アップデートが加わった。

【Bridge バージョン11の主な新機能】 ・動画サムネイルのホバー ・サイズに合わせて調整、または全体で画像のサイズ変更 ・書き出しパネルの機能強化 ・ビデオサポートの強化