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見た目はPixel 4aだが中身はほぼPixel 5、「Pixel 4a(5G)」の魅力を探る

グーグルが2020年8月に発売したスマートフォン「Pixel 4a」の5G対応版、「Pixel 4a(5G)」が早くも発売された。だがその内容を見ると、デザインはPixel 4aに近いものの、サイズや機能、性能などには違いがあり、どちらかといえば同時に発売されたフラッグシップモデルの「Pixel 5」にかなり近い。

なぜ、Pixel 4a(5G)がこのような仕様になっているのか、また新しいPixelシリーズを購入する上で、Pixel 4aとPixel 4a(5G)、そしてPixel 5のうちどれを選ぶのがベストなのか。実際に使って確認してみたいと思う。

ディスプレーは3モデルの中で最大

まずはPixel 4a(5G)の外観だが、6.2型ディスプレーを搭載しており、サイズは約74×153.9×8.2mm、重さ168g。3つのモデルの中ではディスプレーサイズが最も大きいが、その分サイズも大きい。とはいえ、これはあくまで3モデル内での比較であり、大画面モデルが増えている昨今ではそれほど大きなサイズ感という訳ではなく、片手でも持てるサイズ感は保っている。

「Pixel 4a(5G)」の前面。ディスプレーサイズは6.2型と、3モデルの中で最も大きい

「Pixel 5」(左)と並べてみたところ。0.2型の違いだが、ディスプレーの大きさには結構差があるのが分かる

ディスプレー素材は有機ELで、パンチホール構造を採用する点は他の3モデルと同じ。指紋センサーはディスプレー内蔵型ではなく、背面に専用のものが用意されている点も共通している。

背面は素材、デザイン共にPixel 4aに近く、指紋センサーもこちらに用意されている

ボディー素材は樹脂製で、同じマット感のある仕上がりといっても、アルミ素材を採用したPixel 5とは手触りがかなり異なる印象だ。この辺りはPixel 4aとの共通化を図っているようで、手触りは悪くないものの高級感や所有感という意味では弱い。

背面もPixel 5(左)と比べてみた。見た目は似ているが、素材感はかなり違っている

Pixel 4a(5G)はワイヤレス充電や他の機器をワイヤレス充電できる「バッテリーシェア」、そしてIP68の防水・防塵性能に対応しておらず、ボディーカラーもJust Blackの1色のみ。その一方で3.5mmのイヤホン端子が搭載されており、細かな部分を見ていくとPixel 4aとの共通化を図るとともに、Pixel 5との違いを出している様子がうかがえる。

カメラはPixel 5と同等

その一方でPixel 4a(5G)はPixel 5と同じ、あるいはかなり近い部分も非常に多く、その1つがカメラとなる。Pixel 4a(5G)のカメラはPixel 5と同様デュアルカメラ機構を採用しており、搭載しているのも1220万画素/F値1.7の広角、そして1600万画素/F値2.2の超広角と、Pixel 5とまったく同じものだ。

カメラは1220万画素と1600万画素のデュアルカメラ機構。Pixel 5と同様、1600万画素のカメラは超広角撮影用となっている

それでいてPixel 4a同様、AI技術を用いて劣化を抑えた7倍のデジタルズームを実現していることから、超広角の0.6倍から7倍までとかなり幅広い撮影シーンに対応できる。Pixel 4aはPixel 4a(5G)の広角カメラと同等の性能を持つカメラを1つ搭載しているだけなので、撮影シーンの広さでいえばPixel 4a(5G)の方が有利だ。

同じ場所から超広角カメラ(0.6倍)で撮影。Pixel 5と同じカメラを搭載していることから、Pixel 4aよりも幅広いシーンの撮影に対応できる

一方で、フロントカメラは800万画素/F2.0と、Pixel 4aと性能的に違いはない。ただし撮影した顔写真に光の当たり具合を後から調節できる「ポートレートライト」が利用できる分、Pixel 4a(5G)の方がメリットが大きいだろう。
もちろんそれ以外にも、背景をぼかした「ポートレート」や、暗所を明るく撮影できる「夜景モード」などの利用でき、夜景モードは超広角カメラでも使用できる。また動画撮影に関しても、Pixel 5に搭載されている「シネマティック撮影」をはじめとした手ブレ補正の設定変更が可能であるなど、進化している点が多い。

カメラの機能・性能はPixel 5と同等でPixel 4aより上、なおかつ値段は両者の中間。カメラにこだわるならばPixel 4a(5G)のコストパフォーマンスはかなり高いといえるだろう。

メモリーやバッテリーはPixel 5より少なめ

性能面でもPixel 5との共通化が図られている部分が多く、5G対応でミドルハイクラスの性能を持つチップセット「Snapdragon 765G」を搭載。ストレージは128GBという点も共通しているが、メモリーは6GBとPixel 4aと同じで、8GBのPixel 5と比べやや性能が落とされている。

ただいくつかの主要なゲームをインストールし、プレイしてみたりした限りではPixel 5と大きな違いは出なかった。今後より多くのメモリーを消費するアプリが増えてくれば話は変わってくるだろうが、現時点ではゲームプレイに決定的な差が出る訳ではなく、大画面でプレイできるメリットの方が活きるといえそうだ。

「Call of Duty:Mobile」をプレイ。RAMは少ないがチップセットは同じなので、Pixel 5と比べグラフィックなどの体験に大きな差はなく、大画面であることがメリットに働く

一方バッテリーに関しては3885mAhと、Pixel 4(3140mAh)と比べれば大きいが、Pixel 5(4080mAh)と比べるとやや少ない。本体サイズが大きいだけにやや意外な印象もあるが、必要十分な容量を備えていることは確かだろう。

そしてもう1つ、Pixel 4a(5G)の大きな特徴ともいうべき、5Gを含めた通信関連の機能を確認すると、SIMは物理SIM(ナノSIM)とeSIMによるデュアルSIM構造。2枚のSIMを同時に利用すると、4Gしか利用できない点もPixel 5と同じだ。

5Gの対応周波数はサブ6のみで、国内携帯4社が使用している3.7GHz帯(n77、n78)はカバーしているが、NTTドコモが使用している4.5GHz帯(n79)には非対応。他に7つの5G周波数(n1/3/5/7/8/28/40)に対応している点も、Pixel 5と共通しており大きな違いはないようだ。

【まとめ】大画面とカメラ重視ならコスパ高し

一連の内容を振り返ると、Pixel 4a(5G)はPixel 4aに近いデザインやインターフェースでありながら、デュアルカメラや5Gへの対応など中身はかなりPixel 5に近い。それでいてディスプレーサイズが大きいなど、他の2機種より優位性を持つ部分もあるため消費者から見れば混乱しやすいのは事実だろう。

基本性能は大きく違わないながらも、細かな部分で差を付けてラインアップを増やすというラインアップ展開は、モトローラなどに近いものを感じさせる。中価格帯でラインアップを細分化することにより、できるだけ幅広い消費者のニーズに応えていきたいというのがグーグルの狙いといえそうだ。

そうしたことから、これら3つのラインアップの中でPixel 4a(5G)を選ぶべきは、同機種が優位性を持つ大画面とカメラなど、機能・性能にこだわりながらなるべく安いスマートフォンが欲しい人、ということになるだろう。カメラは同等だが価格は6万500円と、Pixel 5より1万4300円安いだけに、ボディーの質感などにこだわらなければこちらの方がコストパフォーマンスが高い。

一方で、ボディーの質感やカラーなどにこだわるならPixel 5を、4Gでも構わないのでもっと安いスマートフォンが欲しいのであれば、4万円台で購入できるPixel 4aを選ぶ、ということになるだろう。3つのラインアップの特性を良く把握した上で、最適なPixelシリーズを選んでほしい。