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Radeon RX 6800を発売日に購入するも40分後に起きた悲劇

2020年11月20日、Radeon RX 6800シリーズの販売が開始された。リファレンスモデルは、風の噂で出荷本数が少ないらしいと聞いていた。

現在筆者は、PS5抽選バトル19戦19敗、EVGAからのRTX 3080入荷メールを待つこと数ヵ月、そして厄年、あとコミケもないし今年はどうも運が悪い。どうせ当たらないじゃろとツクモの抽選に記念エントリーしたところ、以下のメールが届いた。

厳正なる抽選の結果、 林佑樹 様に「SAPPHIRE SAPRX680016G」購入権が当選致しました。

「CUDAあらずんばGPUにあらず」というくらい筆者はCUDAに支配されているため、真面目に迷っていたところ、「CUDAを使うときだけ、ビデオカードを入れ替えればいいじゃない! コスパがいい以外でアピールできると喜んでいたSapphireにご祝儀よ!」と、AMDのリサ・スーCEOが革ジャンを破きながら叫んだ気がしたので購入を決定した。

12年振りのRadeon購入であり、また12年振りのフルAMD環境への帰還だ。なお、使用中のマザーボードはmini-DTXなので大人しい使い方だとビデオカード2枚差しの選択肢はない。

というわけで、仕事先であるいくつかの媒体に「ごめーん! Radeon RX 6800の購入権が当選しちゃったから原稿なんぞ知らんわ!」と伝えてからツクモパソコン本店で購入した。

17時から事前会計を行なっていたため、解禁19時の時点でも人は少なめ。レジ奥にスタンバイしていたRadeon RX 6800と6800XT群を見ると本数も少なく、Ryzen 5000シリーズ解禁時に比べて静かなものだった。

また解禁翌日以降、思っていた以上に6800の姿を見かけたが(それでも少数だが)、6800と6800XTの価格差は1万2000円~1万4000円ほどとあまり差がなく、Geforce RTX 3070搭載製品のいくつかが6万5000円前後で並んでいることもあり、正直なところ6万9980円~7万7091円というRadeon RX 6800の価格設定には疑問が残る。

初回起動40分後に文鎮化

当初はサクッと組んでサクッとベンチマークをいくつか実行して、消費電力と温度もチェックするレビュー記事にしようと考えていたが、約40分周期でブラックアウトし、Radeon RX 6800がしばらく文鎮化するサプライズイベントに遭遇した。

原因はLEDコネクターとの干渉

原因は初期不良でもなくドライバー関連でもなく、物理干渉だった。気がつくまでに10時間ほど要してしまったが、切り分けやテストをしつつAMDはこうじゃないとな!と楽しめたので満足している。

物理干渉について記しておこう。使用中のマザーボードASUS「ROG Crosshair VIII Impact」のアドレサブルRGB LED端子(3ピン)がPCIeレーンの真下にあり、そこに差したコネクターがやや巨大だったため、Radeon RX 6800が微妙に浮いていた。またRadeon RX 6800の端子周辺はマザーボードにピンヘッダがあることなど微塵も考えていない作りだ。

これによりブラックアウトが発生していた。イベントビューワーにエラーレポートもなく、特定までに時間がかかってしまった。お行儀よくケースを寝かせて組み込まず、立てたままであれば感触で分かったかもしれないのだが。

また筆者のROG Crosshair VIII Impactのスロットロックは、CPUクーラーが巨大で押すのが大変、割り箸を使用すると事故の元ということで破壊済みだ。そのため、スロットがロックできないのが原因で微妙に浮いてしまったのかと考え、通常状態のマザーボードでも試したところ、強引にセットできるが微妙に浮く(あとスロットロックがやたら固くなる)、もしくはその前に明らかに固すぎて気がつくといった具合だった。

PCIeレーン周辺に背の高いものがあると遭遇しやすくはあるので、リファレンスモデルを検討しているのであれば、あらかじめ回避策を検討しておくといいだろう。

よくよく見たらビデオカード側にコネクター類を回避できるような隙間がない

ビデオカードの組み込み先はNZXTの「H210」。比較的大型なMini-ITXケースになる。とはいえ、容量ベースでいくと小型なMicro ATXケースに近く、Radeon RX 6800リファレンスモデルのサイズ266.7×119.75×39.75mmは、このPCケースにはちょうどいい大きさにも思える。

簡易水冷用のラジエーターをフロントにセットした場合の物理干渉もまず起きないサイズ帯だ。ただビデオカードの重量は1.4kg近くあり、VGAサポートステイを取り付けないと不安にはなる。