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最後のAtomとなるChromebook向けプロセッサーのJasper Lake インテル CPUロードマップ

連載596回で予告したインテルのCES関連の発表であるが、イッペイ氏のレポートにもあるように、大部分はモバイル向けTiger Lakeの新SKU(Core vProやEvo vPro、それとCore 35HシリーズやSpecial Edition)の話題で占められており、デスクトップ向けはあまり新情報がなかった。その乏しい新情報の話を少し拾っておきたい。

Rocket Lakeでは予想通り Core i3がラインナップから外れる

まずRocket Lakeだ。いまだに詳細な発表時期は未定のまま(第1四半期中とだけアナウンスがあった)であるが、ラインナップがCore i9/i7/i5のみになることが明らかにされたのが1つ目の情報である。

Rocket Lake。まるでヒートスプレッダにブラックアルマイト加工がなされたかのように見えるが、たぶん実物はシルバーのままだろう

Rocket LakeのラインナップはCore i9/i7/i5のみ。もちろんこれは連載596回で書いたように、技術的になにか問題があるのではなく、コストあるいはマーケティングの問題なので、必要であれば後追いで追加されるかもしれない。目下見えている範囲で言えば多分なさそうではあるが

2つ目であるが、AMDのRyzen 9 5900Xを相手にRocke LakeベースのCore i7を利用してMetro Exodusのベンチマークツールを利用して性能を比較したところ、Rocket LakeベースのCore i7の方が高速という結果が示された。

Ryzen 9 5900Xとのベンチ対決。どちらも16GBのDRAMとGeForce RTX 3080を搭載した結果だそうである。ちなみに解像度は1080p、QualityはHigh、RTX Offとなっている

こちらでは2fps差であり、差が少ない場合はこの程度。逆に上の画像は差が一番大きいところである

最終的な平均フレームレート差は9.1fpsほど。これは案外無視できない差である

ということで、Rocket LakeベースのCore i7はRyzen 9 5900Xより高速というアピールなのであるが、実はMetro Exodusの場合、Ryzen 9 5900XよりRyzen 7 5800Xの方が高速だったりするというあたりが少し引っかかる。

KTU氏のRyzen 7 5800X/Ryzen 9 5900XのレビューではMetro Exodusは取り上げていなかったので、筆者のベンチマーク結果で恐縮だが、1080pにおける平均フレームレートは下表のようになっている。

やはりGeForce RTX 3080との組み合わせの結果であるが、インテルのベンチマーク環境と違うのは下記の2つで、仮にプリセットをHighにすればAMDの方のフレームレートももう少し上がるはずだ。

メモリーが32GB(これは性能にほとんど影響しない)

描画プリセットがUltra(これが大きく影響する)

それはともかくとして問題は、Metro Exodusの場合は以下の影響がある。

1080pの場合、CPUの処理性能がわりとシビアに性能に出やすい。というよりも、GeForce RTX 3080との組み合わせではCPUがボトルネックになりやすい。

マルチスレッド性能はあまり影響なく、シングルスレッド性能がフレームレートに影響する(つまりゲーム内部のCPU処理はあまりマルチスレッド化されていない)

そもそもCore i9-10900Kと比較しても、Ryzen 5000シリーズは若干のビハインドがある

本来ならRyzen 7 5800Xで比較すべきところをRyzen 9 5900Xにしたあたりでもう若干の意図を感じる(Ryzen 7 5800Xならもう少し性能差が縮まっただろう)し、インテル系に有利なMetro Exodusを選んだのも当然インテルに有利なベンチマークを選んだと判断していいだろう。

ちなみに筆者のテスト結果では、Borderlands 3では著しくインテル系が不利な結果だし、KTU氏のHorizon Zero Dawnの結果を見ると、Ryzen 9 5900X vs Core i9-10900KやRyzen 7 5800X vs Core i7-10700Kはどちらもインテル側が平均フレームレートで10fps以上下げているわけで、こうしたインテル系に不利なベンチマークがRocket Lakeでどこまでリカバーできた(あるいはAMDを上回った)かを示してほしいところである。とりあえず今回のデモ結果は「まぁこういう数字もある」という参考程度に考えるのが妥当だと筆者は考える。

Rocket Lake-Sのダイサイズは8コアで219mm2 インテルCPUとしてはかなり大きい

さて、そのRocket Lake-Sの特徴そのものは従来から発表されているものと大して変わらない。ただ今回ダイショットが公開されたので、これをベースに分析してみた。