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iPhone12のMagSafe磁力でペースメーカに影響?業界団体に取材

米Heart Rhythm Journalによる、「iPhone12が内蔵するMagSafeの磁力による影響で、特定メーカーの植込み型除細動器(ICD:Implantable Cardioverter Defibrillator)が動作停止した」との記事を、国内外のメディアが取り上げています。

iPhone Maniaはこの事例に関して、植込み型除細動器(ICD)や植込み型ペースメーカに関する情報を周知する「日本不整脈デバイス工業会」の見解を伺いました。

iPhone12シリーズMagSafeによる誤作動に関する「日本不整脈デバイス工業会」の回答

iPhone Maniaは、Heart Rhythm Journalの配信記事「磁石を含む電話による、救命療法の阻害」と、その記事に対する国内外のメディアの報道内容について、日本不整脈デバイス工業会の見解を伺いました。

頂いた回答は以下の通りです。

お問い合わせ有難うございます。
頂きました内容を当工業会内で確認させて頂きましたので、個々のお問い合わせへの回答とはなりませんが、下記の通りご回答申し上げます。

不整脈デバイス工業会での全ての植込み型デバイス機器はISO14117で規定されたEMI規格をクリアし、厚労省の承認を得ています。
また日本国内でのすべての携帯電話の使用上のガイドラインは「15cmの距離を取る」となっています。

またデバイスが植え込まれている胸ポケットへの携帯電話を入れて持ちあるく事は15cmの距離規定に反する事になり、注意をしなければならない事項です。要はこのガイドラインを厳密に守っていただく必要があるという事です。

当工業会としては、本来厚労省が発しているガイドライン上で「15cmの距離を取る」となっており、それを超えてデバイスに近づけた使用ではどこのメーカにおいても影響は出る可能性があります。したがってガイドラインをしっかり守っていただく事が重要です。

以上、ご確認のほど宜しくお願い致します。

ガイドラインを逸脱すると、どの製品でも発生し得る

Heart Rhythm Journalの記事の写真を見る限り、植込み型除細動器(ICD)がインプラントされた胸の上に、ガーゼで包んだだけのiPhone12を直接置いて、反応を確認しているようです。

この場合、厚労省が発しているガイドラインの15cmは確保できていないように見受けられます。

日本不整脈デバイス工業会の回答では「どこのメーカにおいても影響は出る可能性がある」とのことですので、国内外メディアが報じている、今回のテストに使用された特定メーカーの植込み型除細動器(ICD)だけではなく、全てのメーカーの製品で安全基準を守るべく、留意する必要があるようです。

海外の事例とはいえ、Heart Rhythm Journalに掲載された実験は、15cmの距離を確保できないであろう上着の胸ポケットにiPhone12を入れた状態で、MagSafeの磁力が植込み型除細動器(ICD)に与える影響を確認していますので、厚労省の承認を得たガイドラインを逸脱していることになります。

植込み型除細動器(ICD)やペースメーカをご使用中の患者様がiPhone12シリーズなどのスマートフォンやウェアラブルデバイス、電子機器を使用する場合の注意事項について、外来時や植込み後のフォローアップなどの際に、かかりつけ医、主治医などに相談されるのが良いと思われます。