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Micron、JEDEC準拠のDDR5-5600対応メモリをInnovationで展示

Intelは、9月27日から同社の年次イベント「Intel Innovation」を米国カリフォルニア州サンノゼ市にあるサンノゼ・コンベンション・センターで開催した。

その中で、Intelは第13世代Coreにおけるメモリコントローラのスペックを更新し、従来はDDR5-4800(JEDECスペック)までに対応だったメモリスペックを引き上げ、DDR5-5600(JEDECスペック)に引き上げられている。今回Micron Technology(以下Micron)は、CrucialブランドのDDR5-5600のメモリを公開し、第12世代Core(Alder Lake-S)を利用してオーバークロックモードで動作するデモを行なった。

DDR-5600を新たにサポートした第13世代Core、1チャネル1モジュール(1DPCでのみ対応

Intelが発表した第13世代Coreは、第12世代Coreを元にしてPコアのL2キャッシュが増やされたり、Eコアの数が増やされたりしている。詳細は以下の記事をご参照いただきたい。

CPUソケットに関してはLGA1700で、第12世代Coreとピン互換になっており、電気的にも互換性があり、第12世代Core用のマザーボード(Intel 600シリーズ・チップセット)との組み合わせも利用できるし、新しく第13世代Core用のマザーボード(Intel 700シリーズ・チップセット)でも利用することができる。

その意味ではプラットフォームレベルはほぼ同じ機能を実現しているのだが、地味なところだがメモリ周りのスペックもアップデートされている。

第12世代CoreではDDR5とDDR4(DDR4-3200まで)の両対応になっており、DDR5に関しては1つのメモリチャネルあたり1DIMM(1DPC)であれば4,800MT/s(いわゆるDDR5-4800)、1チャネルあたり2DIMM(2DPC)では4,400MT/s(いわゆるDDR5-4400)までの対応になっている。

第13世代Coreでは2DPC時のスペックは同じだが、1DPC時は5,600MT/sにデータレートを引き上げたDDR5-5600に対応している。データレートが引き上げられるメリットは帯域幅が向上することだ。2チャネル(64bit×2、128bit幅)構成でDDR5-4800を利用した場合には、CPUとメモリの帯域幅は76.8GB/sとなる。それに対して、DDR5-5600を2チャネルで利用した場合には、CPUとメモリの帯域幅は89.6GB/sとなる。

帯域幅が増えると、例えばアプリケーションをマルチスレッドで実行している場合に、メモリがボトルネックになってしまうことを防ぐことができる。特に第12世代、第13世代のCoreでは、パフォーマンス・ハイブリッド・アーキテクチャを採用しているため、Pコアでオフィスアプリケーションを実行しながら、Eコアでエンコードやトランスコードなどをバックグランドで実行するという使われ方が想定されている。そうした大量のメモリアクセスが発生するような使われ方の時に、性能低下を防ぐことが可能になる。

第12世代Coreを利用したDDR5-5600x4のオーバクロックデモ。第13世代でもDDR5-5600は1DPCでの動作になるので、DDR5-5600x4は公式スペックではできないオーバークロックとなる

今回Micronは、そうしたDDR5-5600のJEDECスペックに基づいたDDR5-5600のモジュールをInnovationの展示会での同社ブースで展示した。展示されたのは自作PCパーツ向けのブランドであるCrucialブランドの製品。

説明員によれば、第13世代CoreではDDR5-5600として動作し、AMDのRyzen 7000シリーズで利用した場合にはDDR5-5200として動作するとのことだった。Micronは第12世代Coreとの組み合わせでDDR5-5600のデモを行なっていたが、元々第12世代CoreはDDR5-4800までの対応となっているので、オーバークロック状態でのデモになっていたという(現状第13世代Coreではないのはまだ製品が売られていないからということ)。

なお、第13世代Coreは、引き続きオーバークロックメモリXMP 3.0もサポートしているので、XMP 3.0に対応したオーバークロックメモリモジュールがあればBIOSセットアップからでも、Windowsからでもオーバークロックプロファイルに切り替えて利用することも可能だ。