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ジャスミー主催アイデアコンテスト最優秀賞決定「認知症治療×写真データの民主化」

真剣に応募アイデアを読み込む審査員の長谷川愛氏(現代美術家・デザイナー・東京大学特任研究員)

独自のブロックチェーン技術を用いたIoTプラットフォームサービス「Jasmy IoTプラットフォーム」を手がけるジャスミーが実施するオンラインビジネスアイデアコンテスト「Jasmy IDEA Award」の優秀作品が11月15日、発表された。

【動画】スプツニ子!も登壇「Jasmy League」発表会見の模様

■「データの民主化」によって生まれる新たなビジネスモデル

ジャスミーが推進する「Jasmy IoTプラットフォーム」では「個人データ」を、GAFAに代表される巨大IT企業から、本来の持つべき個人の手に戻し、データの主権を取り戻すことで、「データの民主化」を実現することを基本思想とし、データ運用を独自の発想と最新のブロックチェーン技術を用いて開発したプラットフォーム。企業も個人も個々のデータを公正に、透明性をもって安全に利用することを目的としている。

今回は「データの民主化」で生まれる、新たなデータ社会のビジネスモデル・エコシステムを描くオンライン・アイデアコンテストとして実施。応募作品の中から3作品が選出され、最優秀賞・BC×IoT(ブロックチェーン×アイオーティー)賞・新しい経済圏賞が決定した。

■最優秀賞は写真の"記憶"をデータ化、高齢者療養に活用

最優秀賞は「記憶の恩返し」と題されたもので、紙のアルバムやカメラクラウドにたまる個人の写真・データを、本人の脳がむしばまれる"病"のフェイズで治療に役立たせようという高齢者問題に焦点を当てたアイデア。

受賞者のT.Aさん(東京都/会社員)は、「紙・写真のデータ化、クラウド上の動画を最新ソフトでAI編集、加えてメディア企業からその時代のニュース素材を個人に提供してもらい『個人の記憶バンク』を作る。これを上記認知症の初期段階で居室・病室で流し、表情モニターなどでセンサリング、本人の反応でキーファクターを探し、孤独の緩和も目指すというもの。認知症の治療・療養の貢献事業に役立てられたと考えた」と説明する。

このアイデアに対して、審査員を務めたアーティスト・東京藝術大学デザイン科准教授のスプツニ子!氏は以下のようにコメントを寄せた。

「私たちは日々SNSのイイねやコメントや写真・映像、購買や移動などのデータを蓄積していますが、それらの個人データを時事ニュースと組み合わせながら、認知症治療のために「記憶」として患者に提示していく…というのは斬新なアイデアでありながら、ちょっとディストピアっぽくもあり、記憶のあり方について色々と考えさせられました」

■娯楽性より健康や人助けを意識、時代を反映した傾向も

このほか、BC×IoT賞には「バックUPデータ」、新しい経済圏賞は「睡眠貯金」が受賞した。

「バックUPデータ」は外出する前に鞄の重さ・中身をデータとして管理するアイデア。一方、「睡眠貯金」はウェアブル生体センサー+スマホアプリにより、日中の生体データを収集するというもの。

「バックUPデータ」について、審査員の室蘭工業大学大学院教授の岸上順一氏は、「バッグの中身を見ずに重量だけで管理するという発想はユニークである。スーパーなどのセルフレジの発想の発展形として実現性も十分あると考えられる」と評価。

「睡眠貯金」については、審査員の株式会社IF代表取締役の小塩篤史氏が、「データを活用して新しい経済圏をつくっていく際に、『睡眠』というのは大きなターゲットになるかもしれません。睡眠不足という課題に取り組むことは、新しい経済圏では解決されておくべき課題だと思います」とコメントを寄せた

最後に、「IDEA Award」主催のジャスミー株式会社の佐藤一雅社長は、受賞者決定を受けて、「娯楽性より健康や人助けを意識した提案が多く見られ、時代を反映した傾向があった一方、自身のデータを積極的に活用しようという姿勢がほぼすべての提案に見られた」と語り、自身が推進する「情報の民主化」についても、「ちゃんと浸透できていた」と手応えを示し、「いくつもの独創的なアイデアが生まれたことは、私どもにとって何よりのこと」とコメントした。

今後、ジャスミーは来春を目処に「Jasmy Developer Program」のハッカソンを開催。こちらのハッカソンでは、ディセントラライズされたアプリを開発し、ブロックチェーンを用いてIoTモジュールから送られるデータを分散管理することを想定している。