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あらゆるモノの表面をタッチスクリーン化! ペン先サイズの超音波センサーが革新的

木やプラスチック、金属やガラスなどの表面がタッチスクリーンになるとすれば、世の中が画期的に便利になるだろう。カリフォルニア州サンノゼのスタートアップUltraSense Systemsが開発したセンサーはこれを実現する可能性がある。

ペン先ほどのサイズのTouchPointセンサーは、超音波を利用したセンシングにより、既存の材料表面を仮想コントローラーに変えるものだ。これは夢物語ではなく、2020年にはいくつかのデバイスに組み込まれる予定となっている。

・厚さ25mmの材料越しにも超音波ビームが届く

TouchPointセンサーが組み込まれれば、スマホやウェアラブルデバイスから物理ボタンが消えるかもしれない。また、車のドアをタッチするだけで開閉し、ハンドルをタッチしてオーディオの操作が可能になる可能性がある。

UltraSenseの超音波センシング技術は、センサーに組み込まれたアルゴリズムにより、タップ、ホールド、スワイプといった指先のアクションを見分け、設置材料ごとの音響特性も短時間でキャリブレーションできるようだ。

センサーシステムは材料やカバーの下に設置すればよく、センサーの種類によっては厚さ25mmの材料越しにも機能する。

・低コストで素早くタッチスクリーンを追加できる

ほかのタッチスクリーン技術のように、既存のプロダクトの表面材料を取り換える必要もないため低コストで素早く実装できるのも革新的。

同センサーシステムは、集積回路にマイクロコントローラーやメモリが載ったSoCで、消費電力は非常に小さい。ホストプロセッサーとは独立して機能し、1つのセンサーで1つの仮想ボタンになるとのこと。

手袋越しにもアクションが検出できるので、寒いなか指を出す必要がない。また水や汚れにも耐性があるため、あらゆる環境と高相性のソリューションといえるだろう。