iPhone以前にもスマートフォンと呼ばれる端末は存在した。しかし、フィーチャーフォンが全盛の時代、「スマートフォンはなんて使いにくいよ……」という、否定的な意見が支配的だった。
そんな時代の扉をこじ開けたのが、2007年に登場した初代『iPhone』なのだ。
①2007年:初代『iPhone』が発売される
2007年にアップル社からリリースされたのが初代iPhoneだ。アルミニウムを背面に使ったボディに、フロントはタッチ操作できる静電式液晶パネルを搭載した。
整然とアイコンが配置されるホーム画面は、2020年代のiPhoneにも通じるもの。製品としての完成度の高さを示しているといえよう。
初代『iPhone』
<仕様>
サイズ:高さ115mm×幅61mm×厚さ11.6mm
画面サイズ:3.5インチ
重さ:135g
カメラ:2M
容量:4GB、8GB(16GBが追加)
30ピンDockコネクター
3.5mmヘッドフォンジャック
ホームボタン
②2008年:日本にiPhoeが初上陸!『iPhone 3G』が発売される
2008年7月11日の正午。それは日本における『iPhone』の歴史が始まったともいえる、記念すべき日時だ。
ソフトバンクからついにiPhoneが発売されたのだ。
当時の主流であった3Gネットワークに接続し、インターネット接続も快適に楽しめるiPhoneは、発売されると日本でもブームを巻き起こした。
OSのバージョンは「iPhone 2.0」へと進化しており、「App Store」でアプリを追加できるようになっていた。
しかし、10MB以上のアプリはWi-FiやiTunesを経由して取り込む必要があったのは、回線速度や端末の性能が反映されていたといえよう。
『iPhone 3G』
<仕様>
サイズ:高さ115mm×幅62.1mm×厚さ12.3mm
画面サイズ:3.5インチ
重さ:133g
カメラ:2M
容量:8GB、16GB
30ピンDockコネクター
3.5mmヘッドフォンジャック
ホームボタン
③2009年:白が追加された『iPhone 3GS』が発売される
ソフトバンクから2009年6月26日に発売されたのが、この『iPhone 3GS』だ。
iPhone 3Gの進化型とも呼べるボディデザインに大きな変化は見られないが、背面は樹脂製とされ、カラーもブラックとホワイトの2色が用意された。
ストレージ容量も32GBが追加され、時代のニーズに対応。また、「iPhone OS」は3.0に進化し、さらに使い勝手を向上させた。
ソフトバンク以外の通信キャリアの絵文字が表示できるようになり、こちらもiPhone人気に拍車をかける要因となった。
iPhone 3GS
<仕様>
サイズ:高さ115.5mm×幅62.1mm×厚さ12.3mm
画面サイズ:3.5インチ
重さ:135g
カメラ:3M
容量:8GB、16GB、32GB
カラー:ブラック、ホワイト
30ピンDockコネクター
3.5mmヘッドフォンジャック
ホームボタン