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2度の墜落事故を起こし、いまだ大空に戻ることができていない旅客機ボーイング737MAXに、新たなソフトウェア上の問題が見つかりました。ボーイングはアメリカ連邦航空局(FAA)とともに対策に当たっているとしています。ボーイングは墜落事故後、飛行制御コンピューター用のソフトウェアを全面的に書き直したとされます。そして新しい飛行制御ソフトウェアでは2台の飛行制御コンピューターが相互に通信して問題の発生を回避できるようにしているとのこと。以前も2台のコンピューターが搭載されていましたが、どちらかが不具合を起こした際に処理を引き継ぐような連携方法でした。

ところが、先週行われた監査において、連携するはずのコンピューターどうしが起動時に連携できていないことが判明したとABCニュースなどは報じています。

Wall Street Journalは、情報源の言葉としてFAAとボーイングが737MAXをふたたび大空に戻すための認定を1月中に実施すると伝えていましたが、今回の問題発見は少なくとも今後の予定を遅らせることになりそうです。

737MAXの復帰はこれまでに複数回延期されており、航空各社は2度目の墜落が発生した2019年3月以降、何千ものフライトをキャンセルしています。仮にFAAが早い時期に737MAXのソフトウェアにゴーサインを出したとしても、エアライン各社がこの旅客機をフライト再び使い始めるまでにはさらなる時間がかかるはず。米国で737MAXを保有する3つの航空会社は、737MAXのフライトを6月いっぱいまでキャンセルしたとABCは伝えました。