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インフルエンザに「抗生物質」は効かない?

風邪やインフルエンザに抗生物質(抗菌薬)は効くのでしょうか? 答えは、まったく効きません。

医師なら常識のはずですが、風邪やインフルエンザ患者に抗生物質を処方する医師は少なくありません、それはなぜでしょうか。

「抗生物質が風邪に効く」と44%が誤解

2018年に日本化学療法学会と感染症学会が合同で診療所勤務医にアンケートをとったところ、風邪と診断した患者の21%以上に抗生物質を処方すると回答した医師が4割、41%以上に処方するという医師も2割いました(1500診療所対象、回収数274)。

医師は抗生物質が風邪やインフルエンザに効かないことを知っているのに処方する背景には、患者側の誤解や要望があるようです。

国立国際医療研究センターが一昨年、一般の人を対象に薬の処方に関する意識調査を行ったところ、次のことがわかりました(回答者/3,192人)。

・抗生物質(抗菌薬)は風邪をひいたときに効果があると思っている人は43.8%
・風邪のときに抗生物質を処方してくれるのは良い医師と思っている人は33.3%

「抗生物質は風邪やインフルエンザに効かない」と知りながら医師が処方するのは、「効く」と思っている患者が4割以上いて、その患者たちが抗生物質を要望するからのようです。

抗生物質の処方が必要なケースは?

ところで、なぜ抗生物質は風邪やインフルエンザに効かないのでしょうか。

「戦後に抗生物質が普及すると、結核やコレラ、チフスなど感染症を激減させました。抗生物質は感染症の特効薬と思われていますが、効くのは細菌による感染症だけです。抗生物質は細菌の細胞壁の合成を邪魔するなど、細菌の構造や増える仕組みを利用して細菌を殺すのですが、インフルエンザや風邪のウイルスは細胞壁がないため、ウイルスには効きません」という横浜相原病院(横浜市瀬谷区)の吉田勝明院長は、こう付け加えます。

「風邪やインフルエンザに抗生物質は効きませんが、その合併症で気管支炎や肺炎を起こしていることがあります。百日咳菌や肺炎球菌といった細菌が合併症を起こしている場合は抗生物質を処方することがあります」

抗生物質は細菌感染の特効薬ですが、風邪やインフルエンザなどウイルスによる感染症には効かないのです。

また、過剰な処方は薬剤耐性菌を生んだり、腸内細菌のバランスを崩してしまい、時には薬剤性の肝機能障害を起こすことがあります。そんな抗生物質のプラス面とマイナス面をしっかり把握しておきましょう。