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ドコモ5Gを探しもとめて、ポケモンGOのようにさまよった1日

いよいよ3月から次世代のモバイル通信「5G」がスタートします。「日本は1年遅れ」など散々言われていますが、日本での立ち上げから1年はスロースタートになりそうです。

なぜなら、5Gで使う周波数帯はこれまでの4G LTEより扱いが難しいから。特に超高速通信実現の要となる「ミリ波帯」の利用開始は、ドコモでは3か月遅れの2020年6月以降に開始、ソフトバンクは2021年度からと5Gの開始よりもさらに後になります。

それでは、3月からスタートする「サブ6」でのエリア展開は順調なのか。ドコモやソフトバンクの状況を見るに、そうとも言いがたい印象です。

ドコモの5Gサービス開始前に5Gスマホ「arrows 5G」を借りることができたので、実地で5Gの電波を浴びに......確かめるために「5Gが使えるスポット」に出向いてみました。

■5Gは「ポケモンGO」

「5GはポケモンGOのようだ」とは、通信業界に詳しい経営コンサルタントのクロサカタツヤ氏の表現です。筆者は「モバイルフォーラム2020」のオンライン配信でこの言葉を聞き、言い得て妙だと得心しました。

この言葉は、クロサカ氏が韓国で5Gサービスがスタートした当初の体験を語ったものです。街中で電波を探して歩き回ってもなかなか5Gを掴まず困っていたところ、人だかりができている場所を発見。そこに行くと世界中から5Gの電波を体験しにきた人達が集合していた......。この経験をクロサカ氏はリアル空間と連動するスマホゲームに例えて話しました。

▲ポケモンGOのイベント風景(撮影:砂流恵介氏)

この「ポケモンGO状態」は日本の5Gサービスでも当てはまりそうです。ドコモが3月の5Gサービス開始当初の基地局が展開するのは、150施設500局とかなり限られています。

その一部の場所は「5Gが使えるスポット」として、ドコモのWebサイト上で公開されていますが、このリストを見ると東京では駅はなく、東京スカイツリーの商業施設や羽田空港、一部のドコモショップなどが並んでいます。しかもかなり具体的な場所の指定付きで。

▲ドコモ公開の「5G通信可能施設・スポット一覧(3月18日更新)」より駅・空港と商業施設の部分を抜粋

■スカイツリーに行ってみる

5Gの動向を取材しつづけてきた筆者にとって、ドコモの5Gにゆかりのある場所としてまず思い浮かんだのは東京スカイツリーでした。ドコモはここに、「PLAY 5G」という体験スポットを構えて、5Gをアピールしています。そこでまずはスカイツリーに向かってみました。

なお、ここからのレポートは3月25日の商用サービス開始前の状況です。スマホも今夏発売のarrows 5Gで検証しています。ネットワーク側、デバイス側どちらも調整が完了していない状態での検証ということは前置きしておきます。

ドコモの「5Gスポットリスト」によると、東京スカイツリーではスカイアリーナ周辺、ソラマチひろば周辺、PLAY5Gの3か所で5Gサービスを提供するとのこと(3月末時点)。まずはスカイツリーのふもと、スカイアリーナで5Gをつかめるか試してみました。

平日の昼間の人が少ない中で、スマホ片手に広場をうろつくことおよそ5分。ピクトがはじめて「5G」を示しました。ただし、最初の数回はピクトを眺めていた数十秒の間に「4G+」のピクトに変化。スピードテストアプリを動かす暇もありませんでした。

引き続きしばらくうろうろしていたところ、広場の中心部に安定して繋がる地点を発見。スピードテストをすると、下り220Mbps、上り15Mbps前後のスピードでした。

3月から開始の「サブ6」周波数帯の5Gでは理論値で下り最大3.4Gbps/上り182Mbpsというスペックですから、上りはともかく下りは物足りない印象を受けます。それも2mくらい動くとすぐ4Gに落ちてしまう状況です。正式サービス開始前とはいえ、「これを全国展開するのは大変そうだ」という印象を抱かざるを得ません。

■下り725Mbpsを記録したPLAY 5G

東京スカイツリーのイーストヤード5階にあるドコモの5G体験施設「PLAY 5G」。現在はコロナウイルスの世界的な流行を受けて、現在は展示に入れないようになっています。ただし、その目の前までは入れるようになっているため、今回は展示の前で試してみることにしました。

ここでは、5Gらしい高速な通信を体験できました。おそらく電波を飛ばしているであろう基地局が数m先にある位置で、何度かスピードテストしてみたところ、実測で下り725Mbpsという高速を記録。4回の平均でも下り621Mbps、上り29Mbpsと安定していました。YouTubeでHD動画を再生しても、2〜3秒で高画質な表示になり、安定しています。