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Apple Watchが20秒間の手洗いや、就寝サポート機能が意外に使える!最新「watchOS 7」ベータ版をスマホのプロがガチ検証

ひと足先に登場していたiOSやiPad OSに続き、Apple Watch用のwatchOS 7のパブリックベータ版が公開された。現時点では、あくまでベータ版のため、自動でアップデートされるわけではないが、Apple IDなどの登録を済ませるだけで、開発者以外の一般ユーザーも、先行してwatchOS 7を体験することができる。対応しているApple Watchは、Series 3以降のモデル。利用には、ペアリング済みのiPhoneを、パブリックベータ版のiOS 14にアップデートしておく必要がある。

iOSのホーム画面刷新、iPad OSのApple Pencil強化に並ぶwatchOS 7の売りが、睡眠アプリだ。これまでのApple Watchは、就寝中には特に何も役に立たなかったため、充電しておくのが定番だったが、watchOS 7では、睡眠時間や傾向を取得できる。入眠に行う作業を、まとめて実行することも可能。バッテリー残量が30%以下の時には、短時間だけ充電を促す仕組みも用意されている。

手洗い機能や、ウォッチフェイスのシェアも、watchOS 7からの新機能。新型コロナウイルス対策のため、外出後に手洗いを徹底する人が増えているなか、きちんと20秒間手洗いできるよう、Apple Watchがサポートしてくれる。他人と共有できるようになり、ウォッチフェイスの編集も、活発になりそうだ。そんなwatchOS 7のパブリックベータ版を、実際に使ってみた。正式アップデートの前に、その実力一端をお伝えしていきたい。なお、パブリックベータ版の画面は規約上、ユーザーがネットに公開することはできないが、本稿では取材に基づく特別な許可を得て掲載している。

睡眠アプリで就寝パターンをチェック、記録は正確だが分析がほしい

watchOS 7の目玉といえるのは、睡眠アプリだろう。睡眠を計測できるスマートウォッチやアクティビティートラッカーはすでに存在しているため、機能自体が目新しいというわけではない。意義があるのは、スマートウォッチとしてのシェアが圧倒的に高いApple Watchがこの機能に対応したことだ。パブリックベータ版を使ってみるとわかるが、Apple Watchの睡眠アプリは、どちらかというと、スムーズな入眠や、十分な睡眠時間を取ることのサポートに重きが置かれている。

就寝、起床の時間や、目標とする睡眠時間は、Apple WatchやペアリングしたiPhoneであらかじめ設定しておくことができる。その時間になると、Apple Watch側で自動的に睡眠が検知され、寝ている時間と起きている時間がグラフにまとめられる。ユーザーが眠っているかどうかの判定は、人間が呼吸する際のごくわずかな手の動きを検知して行っているという。ただし、機能は非常にシンプルで、レム睡眠かノンレム睡眠かの差や、眠りの深さなどのデータは取ることができない。

この判定は、非常に正確だった。以下に掲載したのが、筆者の8月25日から26日にかけて取った睡眠ログ。薄いブルーで表示されているのが、就寝していても睡眠に至っていない状態で、濃いブルーが睡眠を表している。8月25日から26日は、23時ごろから睡眠開始の2時59分までずっと薄いブルーになっているが、これは23時から1時半まで、寝転びながら映画を見ていたため。その後、スマホでネットをしながら入眠したが、時刻は大体3時ごろで、記憶とデータが一致している。

ところどころ、睡眠中に短く薄いブルーが混ざっているが、これも実際、一時的に起床したものだ。眠りが浅いためか、筆者はよほど疲れている時でないと、短時間だけ目を覚ますことがある。あまり健康的とはいえないが、その時間を使って喫煙するケースもある。それはさておき、睡眠のログを見ると、そのような一時的な起床もしっかり記録されていることがわかる。就寝が遅かったため、26日の朝は設定した起床時間を過ぎて目が覚めたが、それもきちんとログとして残されている。

iPhone側では、手動で睡眠データを追加することも可能だが、これらが自動で記録されるのは便利だ。昨日と一昨日を比較したり、平均睡眠時間を表示したりと、基本的なデータもすべて表示される。睡眠中には、心拍数も取られているようだ。一方で、このデータから、どのように睡眠を改善すればいいのかということがイマイチわかりづらい。例えば、就寝から入眠までが長すぎるので、もっとリラックスするように音楽を聞きましょうといったアドバイスは表示されない。少々シンプルすぎるのでは……とも思うため、今後の機能進化には期待したいところだ。

就寝準備のタイミングを教えてくれるApple Watch、ショートカットの実行も可能

睡眠アプリには、眠りにつくまでサポートする機能もある。「就寝準備」と呼ばれる機能がそれだ。標準では就寝の30分前に起動するようになっているが、設定で長くしたり、短くしたりできる。設定した時間になると、就寝時刻のリマインダーが表示される。同時にバッテリー残量が表示されるが、この時に残量が30%を下回っていると、充電を促される。睡眠の記録は、おおよそ20%前後のバッテリーを消費するからだと思われる。

就寝前にリマインダーを表示し、準備を始めるタイミングを知ることが可能。何分前に表示するかは、設定で変更できる。標準は30分

実際に、就寝前と就寝後にバッテリー残量をそれぞれ記録してみたが、約8時間の睡眠で、Apple Watchのバッテリーは85%から69%に減っていた。差分は16%。睡眠中は、眠りの邪魔にならないよう、ディスプレイが点灯しなくなり、デジタルクラウンを回さなければApple Watchの操作もできないため、通常時ほどは、バッテリーを消費しないようだ。

睡眠アプリやウォッチフェイスの共有、手洗い機能など、watchOS 7には、目玉となる追加機能が多い。正式版が登場すれば、サードパーティが作成したウォッチフェイスも増えていくはずだ。その一端を体験するために、パブリックベータ版を試してみてもいいだろう。このwatchOS 7をフルに生かせる、次のApple Watchが登場するのも、今から楽しみだ。