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12.9インチiPad ProのミニLED画面、色にじみは不可避とディスプレイ専門家が分析

先週発売された新型12.9インチiPad Proには新方式のLiquid Retina XDR画面が採用されていますが、一部ユーザーからはブルーミング(開花/色のにじみ)現象が起きていると報告されています。これにつきディスプレイ専門家から、現状のモデルでは避けられないとの分析が述べられています。

Liquid Retina XDR画面は従来の液晶+バックライトの構造はそのままに、バックライトを微小なLED(ミニLED)に分割してローカルディミング(部分駆動)技術と組み合わせることで、エリアごとの点灯・消灯ができる技術を用いています。

アップルは公式サポート文書にて、一般的なローカルディミングシステムではミニLEDが極端に明るくLED領域が液晶ピクセルよりも大きいため、わずかにブルーミング効果が発生するとのこと。しかしXDR画面では、それを改善したと説明していました。

しかし複数のユーザーからブルーミング現象が起きたと報告が相次いでおり、注目を集めていたかっこうです。

新12.9インチiPad Proには、2596もの分割直下型ローカルディミングゾーンを採用したと謳われています。が、ディスプレイ専門アナリストのRoss Young氏いわく、ブルーミング効果を防ぐためには、さらに多くのローカルディミングゾーンが必要だったとのこと。それと合わせて、従来の液晶パネルとミニLEDパネルの違いが図解されています。

すなわち従来型の液晶ディスプレイでは黒は灰色っぽく見えてしまい、コントラスト比も5000対1に過ぎないもののハロー効果(周囲も引きずられて明るく見えるブルーミング現象)は生じません。かたやミニLED画面は黒をきれいに表現し、コントラスト比も最大100万対1にも及ぶものの、ハロー効果が生じてしまうというわけです。

こうしたハロー効果は、液晶のコントラスト比を上げてローカルディミングゾーンを増やせば軽減すると述べられています。つまり現状のハードウェア仕様では、どうしようもなく避けがたいと示唆されている模様です。

さらにYoung氏は、有機ELパネルを採用すればこの問題は発生しないとも述べています。画面そのものが(1つの画素を構成するサブピクセルが)光る自発光方式の有機ELにはバックライトがなく、ピクセルと光のズレも生じようがないので当然のことでしょう。が、そもそもアップルがミニLED技術を採用した理由の1つが焼き付きに強い(有機ELは有機物質を含むため焼き付きが生じやすい)と推測されており「それを言ってはおしまい」の感もあります。

この問題が今後のソフトウェアアップデートにより緩和されるかどうかは、記事執筆時点では不明です。以前、ミニLED搭載モデルのほか有機ELモデル発売の噂も伝えられていましたが、今後そちらも登場する可能性があるのかもしれません。