1957年に発表され世界の定番フォントの1つとなっている「Helvetica」。2019年に「Helvetica Now」が登場しましたが、さらに、デジタル世界で求められる無数のバリエーションに対応した「Helvetica Now Variable」が登場しました。
フォントを発表したMonotypeによると、スタイルは「何百万」通りで、正確にいえば12億3500万のバリエーションがあるそうです。フォントファミリー内で「太さが異なる」などのスタイル違いは、従来は個別のファイルにする必要がありましたが、可変フォントであるHelvetica Now Variableではすべてのスタイルに必要なものを1つのファイルにパッケージングしているとのこと。1つのファイルにフォントファミリーの「DNA」が含まれていて、フォントサイズ・幅・太さなどをアニメーション化することもできるようになったそうです。
これについてクリエイティブディレクターのチャールズ・ニックス氏は「Helvetica Now Variableは『フォント』という言葉の意味と概念を再形成します」と述べています。
「Helvetica Now Variable」フォントは、個別スタイルだと通常・斜体のものがそれぞれ3万779円から、ファミリーパッケージだと通常・斜体の2つを合わせて5万1368円のところ、記事作成時点では特別価格の2万547円となっています。