9月15日にアップルが開催したスペシャルイベントでは、iPhone 13などと並び、Apple Watch Series 7が正式発表されました。が、その場ではディスプレイの大型化やベゼル狭額化、充電が高速化したほかは、細かな仕様にはほとんど言及されませんでした。
特に新たなプロセッサ「S7」に関して、本来ならば大きなトピックとなるはずなのになんの説明もなかったことが、逆に注目を集めていました。
そんななか、アップルの社内文書と称されるApple Watchに関する説明文書がネット上で公開され、そこからApple Watch Series 7の重量やプロセッサ、内部パーツなどの詳細な手がかりが明らかとなりました。
それによると、Apple Watch Series 7の搭載SoCは新たな「S7」とされつつも、「64ビットデュアルコアプロセッサ」や「Apple Watch SEよりも20パーセント高速」との説明はSeries 6に採用されたS6チップと同じとなっています。
おりしも開発者のStephen Troughton-Smith氏がXcode(アップル公式の統合開発環境)最新版から、Apple Watch Series 7とSeries 6がまったく同じCPUを搭載している手がかりを見つけた直後のこと。
そこに今回の情報が加わったことで、Series 7では実はプロセッサが更新されていないという可能性が、ますます高まったかっこうです。
とはいえ、最大の特徴であるディスプレイの大型化が事実である以上、その他の小さなパーツも変更されている可能性があります。実際にApple Watch Series 5の時点で、SoCが(内蔵ストレージ容量以外は)Series 4と同じでしたが、分解してみると細かな変更点が確認されていました。
ほか、資料では各モデルの重量などの詳細も記載されています。アップルは記事執筆時点では、これらの情報を公式サイトには掲載していません。
まずアルミニウムケース版Apple Watch Series 7の重さは、先代Series 6の30.5g/36.4g(それぞれ40mm/44mm)に対し、32.0g/38.8g(41mm/45mm)とのこと。
またステンレススチールケース版は昨年の39.7g/47.1gに対し、42.3g/51.5gと大幅に重くなっています。
そしてチタニウム製のSeries 7は、昨年の34.6g/41.3gに対し、37.0g/45.1gとされています。高級モデルのチタニウムケースは廃止のウワサもありましたが、この予想は外れたのかもしれません。
またSeries 7のスピーカーやBluetooth 5.0コンポーネント、U1チップ、32GBのストレージ、国際緊急通報機能といったところ、すべてSeries 6と同じ仕様が書かれています。
該当の文書は、下記ツイート内にあるDropboxのリンクからダウンロードできます。なお文書の最後には、すべての仕様は「予告なく変更される可能性がある」と書かれていることにご注意ください。