データセンターを増やした韓国マイクロソフト、アリババは来年に初開設(画像提供:wowkorea)
韓国マイクロソフトは、ソウル中部リージョン(データセンター群)にクラウドサービス「アジュール」のアベイラビリティゾーン (AZ)を開設したと発表した。
ソフトウェアとハードウェアの問題はもちろん、地震や火災などの災害からデータセンターを保護する目的。リージョン内の1領域が影響を受けた場合、該当リージョンの他領域でサービスをバックアップできる。「アジュール」のAZは往復待機時間が1000分の1秒である2ミリ秒(ms)未満の超高速・高性能ネットワークで連動する。
同社がデーターセンターインフラを拡大するのは、増加するクラウドサービス需要に対応するためだと分析できる。新型コロナウイルス拡大以降、「アジュール」や「オフィス365」などの売上高が伸び、同社の実績をけん引している。
また中国のアリババクラウドも来年上半期まで、韓国データセンターを設立する予定だと明かした。同センターではアリババクラウドが自社開発したスーパーコンピュータエンジンとエラスティック・コンピューティング(需要ごとにコンピューターのリソースを拡大または縮小する技術)、データベース、セキュリティ、マシーンラーニング、データ分析を支援する。
マネージドサービスプロバイダ(MSP)のメガゾーン・クラウドと提携し2016年、韓国市場に進出したアリババクラウドは、化粧品大手のアモーレパシフィックなどを顧客としている。コンピューティング技術と人工知能(AI)機能を通じて、アモーレパシフィック中国法人の売上高や在庫管理、デジタルマーケティングなどを支援している。