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Qualcomm、5G用モデムチップ市場で62%のシェア獲得~iPhone13効果

5Gベースバンドモデムチップ市場でQualcommが圧倒的な首位に立っています。

iPhone13シリーズに採用された効果により、2021年第3四半期(7月~9月)に前年同期比でシェアをほぼ倍に増やしました。

5G用モデムチップ市場でMediaTekを引き離したQualcomm

調査会社のCounterpointによると、2021年第3四半期の5Gベースバンドモデムチップ市場においてQualcommは62%のシェアを獲得しました。

Qualcommは前年同期比で30%ポイントシェアを伸ばし、2位のMediaTekを大きく引き離しています。

Qualcommのベースバンドモデムチップは5G通信対応スマートフォン市場でシェアが高い、iPhone13シリーズに採用されており、その効果が出た形です。

また、フラッグシップの8シリーズからエントリーの4シリーズまで幅広く5G通信対応システム・オン・チップ(SoC)のポートフォリオをそろえており、それとセットでAndroidスマートフォン向けにも5Gベースバンドモデムチップがよく売れました。

ただ、AppleはiPhoneのモデムチップを今後自社設計のものに置き換えるといわれており、この高いシェアを維持できるかは不透明です。

UNISOCが躍進

Counterpointは以前にも発表した、2021年第3四半期のスマートフォン向けSoCのシェアについてより詳細な分析をおこなっています。

それによると、中国の半導体メーカーであるUNISOCのシェアが前年同期比で倍以上に増加したとのことです。

UNISOCはHONOR、realme、Motorola、ZTE、Transsionといった大手メーカーからの受注に成功し、SamsungのGalaxy Aシリーズにも採用され、今後注目が必要なメーカーです。

一方、制裁の影響でチップを製造できないHuaweiのHiSiliconは大きくシェアを減らしました。