ソフト開発のヴァイナス(大阪市)は2019年12月25日、英エンジス製流体解析ツールの新版「HELYX(ヘリックス) v.3.2.0」の国内供給を開始した。計算結果を流れ線などでグラフィカルに表示するポストプロセッサー機能を組み込んだほか、プリプロセッサ―機能に相当するメッシュ生成を強化し、プログラミング言語「Python(パイソン)」でのマクロの記録・再生により解析計算を自動実行可能にするなどの改良を加えた。
HELYXはオープンソースのソフトウエア「OpenFOAM(オープンフォーム)」をベースにグラフィカルユーザーインターフェースなどを強化したツール。ヴァイナスは、これまでも他のプリポストプロセッサ―を組み合わせてユーザーに提供しているが、簡単な結果表示ならHELYXの枠内で実行可能になったとしている。画面に「ビュータブ」を設け、ここを指示すると簡単な操作で解析結果のグラフィカルな表示が見られる。さらにマクロ機能により、メッシュ生成、境界条件設定、ソルバー(計算プログラム)実行、結果表示といった一連の作業をHELYXだけで完結できるようにした。
2019-12-25 20:16:35