スマートフォン業界の最前線で取材する4人による、業界の裏側までわかる「スマホトーク」。今回は2019年に発表されたスマホ端末を振り返ります。
3万円台で使い勝手抜群の端末が続々登場した2019年
房野氏:2019年は分離プランや端末割引の規制、「契約解除料1000円」などで総務省に携帯電話業界が振り回され、10月には電気通信事業法が改正されました。
そんな中「iPhone 11」シリーズが発売されました。また、2019年はミドルレンジ、ローレンジのスマホ端末の活躍が目立ちました。2019年の端末に関して、みなさんどう思われますか?
石川氏:分離プランになり、SIMロック解除しやすくなったことで、キャリアが尖った端末を調達しなくなるんじゃないかと思っています。サムスンの「Galaxy Fold」が典型的。auが取り扱っており、自分もauから買いましたけれど、すぐにSIMロック解除をしてドコモのSIMカードを入れて使っています。
キャリアがリスクをとって尖った端末を作ったり調達したりしなくなり、無難な端末しか出てこなくなることを懸念しています。分離プランになるとメーカーが主語になる。そうなると売れるものしか作らない。楽しくないなって思いますね。
2019-12-29 19:01:25