2019年の格安SIM/SIMフリースマホの注目の話題についてまとめているが、今回は4~6月(1~3月はこちら)。米商務省のエンティティリスト入りにともなうファーウェイ製端末の販売延期が大きなニュースに。またPixel 3aが人気端末となった。
4月は手のひらサイズのスマホ「Palm Phone」に注目が集まった
まず4月の話題では、Palm Phone。3.3型液晶を搭載し、50.6×96.6×7.4mm/62.5gというサイズがなによりの魅力で、Palmのブランドが用いられたことも話題になった大きな理由だ。価格は4万4800円。
理屈抜きで小さい!
対応バンドは1/3/7/8/20と、国内向けに最適化されていないのはやや残念だが、サイズがほぼすべてとも言ってもいい1台。12月にはゴールドのカラバリも追加されている。
ファーウェイ製スマホが発売日を前に続々延期 結局発売はされるが来年以降の新製品は……?
一般メディアでも大きく報道された、5月の米商務省によるファーウェイのエンティティリスト入り。これにより、米国企業による製品やサービスの新たな輸出に規制がかかることとなり、ファーウェイは厳しい状況となった。
その結果、SIMフリー版のほか、auやY!mobileなどからも発売が予定されていた新製品(「HUAWEI P30 lite」)が、発売日直前となって、各社が販売を延期。量販店やECサイトなどでは対応が分かれた。
結局広く購入できることになった「HUAWEI P30 lite」
基本的には、発売済み、または契約済みの製品については、OSアップデートを含む、サポートが継続されることから販売自体は行なわれたほか、11月には新製品「HUAWEI nova 5T」も登場。既存製品でのAndroid 10(EMUI 10)へのバージョンアップ予定も発表された。
一方で、海外で9月発表のハイエンド機「HUAWEI Mate 30 Pro」はGoogle Playを含む、グーグル製アプリやサービスが搭載されないことから、日本国内ではいまだリリースされず。今後の新製品についても、状況に変化がない限り同様だろう。
最高レベルのカメラを搭載する「HUAWEI Mate 30 Pro」だが、こちらは結局日本では発売されないまま
日本のスマホユーザーが便利に利用するには、やはりグーグル製アプリやサービスの存在は不可欠とも言っていい。グーグルとの契約が例外的に認められるのか、それともグーグル製アプリやサービス抜きでの国内販売を強行するのか、2020年も動向に注目が集まりそうだ。
Pixel 3aのSIMフリー版が人気に 新たなスタイルのミドルクラス機
Pixelシリーズの廉価機「Pixel 3a」「Pixel 3a XL」がSIMフリー版を含めて発売され、人気モデルとなった。
FeliCa対応で性能も十分。OSアップデートもバッチリだ
上位モデルのPixel 3と比べると、CPUは600番台になり(Snapdragon 670)、防水にも非対応なものの、FeliCaを内蔵。カメラもシングルながら、グーグルならではのソフトウェアの高度な処理により、性能が引き上げられている。そしてPixelシリーズならではのOSアップデート。これで4万円台からというのは人気が出るのも当然だろう。またPixel 3aは、横幅が68.8mmというコンパクトサイズも大きな魅力。
上位モデルはすでにPixel 4にモデルチェンジしているが、2020年はPixel 4aが登場するのか? この点も気になるところだ。
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2019-12-29 23:36:08