パソコンにスマホと、電子情報機器が全盛の時代にあっても、紙のノートは健在だ。むしろ電子機器の普及で、肉筆で書くことの良さを実感する人が増えているかもしれない。
同時に、電子機器の便利さのせいで、紙のノートの限界に潜在的な不満を持っている人も多いはずだ。例えば、商品企画を考えていて、横罫でなく方眼に書きたくなった時や、何冊もたまったノートを企画会議のたびに持参する時など、それを痛切に感じることだろう。
キングジムが送り出す新コンセプトの電子ノート
今回紹介するキングジムの「フリーノ」は、手書きのノートの良さと電子機器が持つ利便性を兼ね備えることで、紙のノートの使い勝手改善をねらった新製品だ(発売は来年春の予定)。
「フリーノ」の外観は極めてシンプル。電源のスイッチと(暗い場所で使う)フロントライトのスイッチが上部にあり、下部にはmicroSDカードのスロットとUSBポートが1つずつある。本体の色は、従来の電子ノートでは主流であった白や黒ではなく、マットベージュになっている。「日常に溶け込むナチュラルな色合い」ということで、この色を採用したそうだ。持ち運びや保管の際に使うカバー(別売)の素材も、同様の理由からクラフトペーパーを使用。風合いが心地よく、使うほどに馴染んでくる特徴がある。また、これはスタンド機能も備えている。
① 色の濃淡、鉛筆・ペン・筆の種別、四角形や丸などを描くモード、線の太さを設定。
② デジタルペンをドラッグすることで最大15列×15行の表を作成。
③ テキストボックス内にキーボードでテキストを入力。
④ デジタルペンで範囲を指定して、その部分を切り取って移動。
⑤ 線ごと消すモードと部分消し(サイズ変更可能)の2つのモードから選択
⑥ 背景となる横罫、To Doリスト、デイリー、方眼、ドット方眼など、12種類のフォーマットから1つ選べる(自作のフォーマットは最大で4種類追加可能)。下写真参照。
2020-01-01 16:58:29