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卵巣の黄体を詳しく調査 オオヤマネコ繁殖に応用へ―独研究所

絶滅の危機にあるスペインオオヤマネコの子ら。ドイツのライプニッツ動物園野生動物研究所は繁殖回数を増やす研究に取り組んでいる(スペインオオヤマネコ生息域外保全プログラム提供)

絶滅の危機にあるスペインオオヤマネコの繁殖効率を上げるため、ドイツのライプニッツ動物園野生動物研究所は3日までに同じネコ科のイエネコを対象として、卵巣の黄体を構成する細胞のホルモン分泌や遺伝子の働きを詳しく調べたと発表した。

スペインオオヤマネコは餌のアナウサギの減少などにより、イベリア半島の一部に少数生息する状況。研究成果は排卵を促し、繁殖回数を増やすのに役立つと期待される。論文はスイスの内分泌学専門誌「フロンティアーズ・イン・エンドクリノロジー」に掲載された。

ペットとして飼育されるイエネコは発情期を年に数回迎え、交尾すれば妊娠するが、スペインオオヤマネコは年に1回、数日間しか妊娠するチャンスがない。この原因が卵巣の黄体にあることを同研究所は2014年に突き止めていた。

黄体は卵巣で排卵が起きた後に形成され、妊娠の維持に大きな役割を果たす黄体ホルモン(プロゲステロン)を分泌する。受精、妊娠しなければ黄体は速やかに消滅するはずだが、スペインオオヤマネコの場合は長期間残存し、次の排卵を妨げていた。

同研究所はイエネコの避妊手術で摘出された卵巣から黄体のさまざまな細胞を採取して培養し、ホルモンを生み出す量や遺伝子群の働きの変化を調べた。スペインオオヤマネコとの比較を通じ、黄体の制御、排卵の促進を目指す。