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ニコン、リコー、キヤノン、ソニーに聞く「ライバル社の製品、どう思ってます?」 :ガジェットメーカーさんいらっしゃい!

写真左からキヤノン、リコー、ニコン、ソニーの商品企画担当Photo: 三浦一紀

この記事は2019年の人気企画「メーカさんいらっしゃい」シリーズの再掲です。いずれも大ボリュームの対談ですので、時間のあるお正月にまとめてどうぞ!

伏せ字も覚悟していました。

日々、いろいろなガジェットを触っては、あーだこーだ語っているギズモード編集部。

ココがいい、ココが悪いなんてことを好き勝手に言っているわけですが、「メーカーさん自身は自社製品の魅力をどう考えているの?」「ライバル社の製品についてどう思っている?」そんな疑問が湧いてきたわけです。ギズモードの記事に対しても「ちょっと、そこは違うんじゃないの?」なんて意見があるかもしれない。

そこで思いついた企画が「ガジェットメーカーさんいらっしゃい!」です。

ガジェットメーカーの中の人をお呼びして、ざっくばらんに自社製品や他社製品のこと、ギズモードに対しての不平不満などを語っていただこうという、戦々恐々な企画となっております。今回はギズモード編集部が愛する「カメラ」メーカーの方々にお声がけさせていただきました。

ニコン、リコー、キヤノン、ソニーが集結!

今回は、4社のカメラメーカーの商品企画の方に参加いただきました。

株式会社ニコン 映像事業部 マーケティング統括部 UX企画部 UX企画一課長 笹尾 英樹(ささお ひでき)さんPhoto: 三浦一紀

株式会社リコー Smart Vision事業本部 カメラ事業部 商品企画部 荒井 孝(あらい たかし)さんPhoto: 三浦一紀

キヤノンマーケティングジャパン株式会社 イメージコミュニケーション企画本部 カメラ商品企画部 カメラ商品企画第二課 津幡 圭佑(つばた けいすけ)さんPhoto: 三浦一紀

ソニーイメージングプロダクツ&ソリューションズ株式会社 デジタルイメージング本部 商品企画第1部門 商品企画部 1課 統括課長 岩附 豊(いわつき ゆたか)さんPhoto: 三浦一紀

このほか、各メーカーさんの広報の方も周囲にスタンバイしております。カメラメーカーのみなさんには「イチオシのカメラを持ってきてください」としか伝えておりません。いったいどんな話が飛び出すのか。予測不能の座談会、始まります!

ニコン「Z」シリーズ:マウント変更は英断だった

ギズモード・ジャパン編集部(以降ギズ):まずはニコンの笹尾さんから、お持ちいただいた製品の紹介をお願いします。

笹尾さん(ニコン):今回お持ちしたのは、ミラーレス一眼のZシリーズです。Zシリーズが、ニコン初の35mmフルサイズミラーレス一眼です。

Zシリーズを作るにあたって、長年一眼レフそしてデジタル一眼レフを使っていただいたお客様が、スムーズに移行しやすいミラーレスとは何だろうかを考えました。そうした中で一番に考えたのは「マウント」でした。ニコンは60年ほどFマウントを使っているので、それを変えるか、変えるべきではないなど議論はかなりありました。

ちょうど2017年、ニコンが100周年を迎えたこともあって、次の100年に向けてマウントを変更すべきだと判断しました。周囲からは英断だと言われましたね。

マウントを変えた理由としては、映像表現のポテンシャルを高めるために大口径のマウントが欲しかったという点。そして、新マウントを採用することで、Fマウントでは実現できなかった豊富なレンズバリーションが実現できるという点があります。

ユーザーに使い方を委ねる製品を作りたかった

ギズ:ギズ編集部も、発表会に参加したり、個人的に触ったりしているのですが、Zマウントのレンズ第一弾として「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」が開発発表されたときには、かなりびっくりしました。現在は、5本のレンズがラインアップされていますね。

笹尾さん(ニコン):「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」は、究極の光学性能をどうやって実現するか、技術者の想いを具現化するために企画しました。

ギズ:新マウントにおける最初のレンズというのは重要だと思います。これについてもかなり議論されたのではないでしょうか。

笹尾さん(ニコン):もちろんです。すべてのラインアップを1年間でどんどん出せればベストなんですが、そういうわけにもいきません。どういう順番で出していくかは、今でも議論を重ねています。

ただし、今あるFマウントレンズをZマウントに置き換えていくのも重要ですし、新しいレンズを投入するのも重要なので、バランスは相当悩みます。

「NIKKOR Z 58mm f/0.95 S Noct」のように、今までにないレンズを発売したのは、これからは使い方も含めて、お客様が製品を作っていくものだと思っている面があります。「こう使ってください」ではなく、「どういう風に使っていただけるのかな」という。

我々がものづくりをしている中で、お客様に委ねることはなかなかありません。なので、そういうものをひとつでも作っていきたいという想いがあります。

「Z 7」と「Z 6」は高画質だけじゃない! EVFにも自信あり

ギズ:今回お持ちいただいたのは、「Z 6」ですよね。高画素の「Z 7」とスタンダードな「Z 6」を同時期に発表したのは、どういう狙いがあったのでしょうか。

笹尾さん(ニコン):普通ならば、幅広いユーザーに受け入れられるであろう「Z 6」から発売する流れですが、マウントや光学性能などを一番体現できるものが高精細、高画素センサーを使ったモデルなので、2機種同時に発表しました。