新品互換用パソコン バッテリー、ACアダプタ、ご安心購入!
ノートpcバッテリーの専門店



人気の検索: ADP-18TB | TPC-BA50| FR463

容量 電圧 製品一覧

スペシャル

Bluetoothイヤホンが多デバイス同時接続に対応するって。低ラグ&小型化も! #CES2020

規格が大きく進化するって。

完全ワイヤレスイヤホン使うとき、ずっと携帯で聴いてて、たまにコンピュータに接続したいときにもたつくことありませんでしたか。これって実は規格のせいだったんだ...。イヤホンが悪いんだと思ってた...。ごめん、イヤホン。

それが、新しい規格の登場で、こういうBluetooth接続の問題が2020年には一挙に解決するかもしれません。

ということは...ひょっとしてイヤホンの買い替えなんかを考えてる人はこの規格の対応機種が出るのを待った方がよいかもしれないってこと?

米GizmodoのAndrew Liszewskiの報告です。

電球にゲームのコントローラー、R2D2と、今やあらゆるものにBluetooth(ブルートゥース)が搭載されています。音声機器がもっとも人気で、ワイヤレスイヤホンやヘッドホンに至っては、無限に製品があふれていますよね。そこで2020年に突入した今、Bluetooth Special Interest GroupはBluetoothの仕様を一歩前進させるようです。これによりワイヤレスオーディオ機器は劇的なパフォーマンス改善を見ることになるでしょう。

新標準「LE Audio」で複数機器の同時接続が可能に

新しいBluetooth標準は「LE Audio」という名称となり、もっとも大きな向上は 「マルチストリーム・オーディオ」という名前の機能となりそうです。現在のBluetooth端末の多くはひとつの機器としかストリーミングすることができません。両端をケーブルでつなぐようなポータブルスピーカーやヘッドホン、首かけ式のイヤホンであれば、それで十分でしょう。

ですがApple(アップル)のAirPodsなどのような多くの完全ワイヤレスイヤホンは、現在においては発信機器はイヤホンの片耳としか接続できないのです。実はもう片方は接続している方につながっていて、両耳で同時に同じ音楽を聴くには、音楽が同時に流れるようにソフトウェアでうまく調整する必要があるということ。

そこで、マルチ・ストリーム・オーディオがこの問題を解決してくれるというわけ。これにより、スマホなどのひとつの機器が複数のオーディオ機器と接続し、よどみなく同時に音声をストリーミングできるようになります。これで得られるメリットは、オーディオのラグのないしっかりと動作してくれる完全ワイヤレスイヤホンの製造がずっと簡単になるということ。

また完全ワイヤレスイヤホンをタブレット、携帯、ラップトップなど複数の端末に同時に接続しておけるようにもなります。これまでのようにいちいち機器から接続を解除してまた再接続するような面倒な手順がいらなくなり、すんなりとそれぞれの機器と常につながれるようになるのです。

ペアリングなしで台数無限に機器を接続できるように

またBluetooth LE Audioにより、音楽のストリーミングを他の人とシェアすることができるようになります。ユーザーはひとつの端末にふたつの機器を接続して、簡単にオーディオを友達のスマホと共有することができるようになります。接続されたふたつのオーディオ機器にはひとつの音源からまったく同じ音楽を同時に聴くことができるのです。この概念をさらにふくらませたのが、「Broadcast Audio」です。ペアリングすることなく、ひとつの音源機器から複数のオーディオストリームを好きなだけの台数のヘッドホンへと配信できるようになります。

空港のラウンジなどで、TVのスピーカーから聞こえてくる音をみなで聴くのでなく、その音をワイヤレスイヤホンやワイヤレスヘッドホンへと一斉配信して送ることができるようになるのです。これは複数の言語でも可能になります。この機能により、映画館やジム、ショッピングモールでの音楽体験がより豊かなものになるかもしれません。ショッピングセンターなどで飽き飽きするような音楽ばかりを聞かされるのでなく、好きな音楽を選べるようになるイメージ。

機器のサイズがさらに小さくなる可能性も

また、BluetoothのLE Audioは音楽ファンにとっては革命的な規格となります。通称LC3と呼ばれる「Low Complexity Communication Codec」という次世代オーディオコーデックにより、低いデータ伝送レートでも良質な音声を聴けるようになります。LC3は現在Bluetoothが使用しているオーディオコーデックの半分の帯域しか必要としないばかりか、音質も大きく向上するため、ハードウェアメーカーは必要なコーデックを今よりもずっと自由にさまざまな機器で使えるようになります。

音質に限ってはその違いに気づくことはあまりないかもしれませんが、バッテリー寿命の違いにはきっと普通の人でも気づかされるはずです。データの伝送速度が低くても使用できるということは、Bluetoothの送信側も受信側も電気の消費を抑えることができるようになるということです。これが何を意味するかというと、完全ワイヤレスイヤホンなどのような機器のサイズが小さくなる、ということです。

2020年の機器に期待

Bluetooth LE Audioは本日公式発表されたばかり。次世代Bluetoothのさらなる機能性と仕様については、これから2020年の前半にどんどんその全容が明らかになっていくでしょう。 これにより、イヤホンやヘッドホン以外の機器の向上も期待されます。この向上は非常に好ましいことであると同時に、残念なことにこの規格はソフトのアップデートでは対応ができないため古い機器では使えないというマイナス面も。

なので、この規格を使いたいならまったく新しい機器を購入しなくてはならなくなります。新しいチップも開発が進み、今年出る新製品に順次組み込まれていくでしょう。一旦市場に出回れば、次世代Bluetoothは大きなセールスポイントとなるに違いなく、ガジェット選びの指標にまたひとつ考慮するポイントが加わるということになりそうです。