中国の高性能スマートフォンメーカーOnePlusがCES 2020にて、スマートフォンのコンセプトモデルとなる「Concept One」を展示しています。
コンセプトモデルとしては珍しく、外部のブランド(自動車メーカーのマクラーレン)とコラボレーションし、同ブランドを印象づけるパパイヤオレンジカラーの外装をまとったConcept One。内部スペック的には、2019年10月に発表された「OnePlus 7T Pro」のカスタムモデルに相当します。
Concept Oneで特徴的なのは、背面カメラのカバーガラスです。ここには「エレクトロクロミック・ガラス」が採用されています。これは、電圧の変化により透過度を変化させるという特殊ガラス。この素材により、カメラ撮影時にはレンズを露出させ、そうでないときは透過度を下げて「レンズを隠す」といった運用が可能になるのです。
このカバーガラスには、スマートフォン向けとして5層の超極薄レイヤーを採用。また透過度の変更にもわずか0.7秒しかかかりません。OnePlus側は、透過度可変ガラスとしては画期的なスピードとアピールしています。
また実際の撮影シーンでも、このカバーガラスは役立ちます。つまり、その透過度を変化させることで「絞り」のような役割を果たすのです。これにより、晴天下などの明るい場所でも、露出オーバーになる可能性を回避しながら、大きなボケを生む(=明るいレンズを使った)撮影が可能になるとしています。
Concept Oneはあくまでも試験的に開発されたコンセプトモデルで、実際にこのスマートフォンやカバーガラスの技術が市場に投入されるかどうかは不明です。
たくさんのカメラが背面に搭載されているのは不気味だという「集合体恐怖症」の話も聞きますし、単純な外観デザイン以外の面でも実用的な技術なのかもしれませんね。
2020-01-09 17:09:05