動画ストリーミングサービス乱立の救世主「Dabbyタブレット」なら一括管理 #CES2020

サービス入りすぎ問題を助けてくれるかも。

有料のサブスク型動画ストリーミングサービス、いくつ使ってますか？ 今の世の中、これに即答できる人はライフスタイルの整理整頓が得意な人ですよ。動画ストリーミングのサブスクサービスがありすぎて、どれがいいのかはもちろん、どのコンテンツがどこで配信されているのか頭がこんがらがります。ここに音楽サービスまで合わせると、もう何に加入してるんだか、何がいつまで無料期間なんだかわけがわからない！という人は少なくないはず。退会手続きが面倒で、加入したままあまり利用していないのに放置状態という人もいるはず。年間出費で見ると、こういうのが節約の鍵なんでしょうね、きっと…。そんな乱立するサブスク動画サービスの救世主となってくれそうな端末が、CESに出てました。

Dabbyは、ストリーミングサービスの検索エンジン＆管理ツールとなるタブレット端末。見た目はちょっと分厚めのタブレットで、TVにドングル接続して使います。初見では「で？」と思いましたが、デモを見て触ってみると、なるほどこれは現代人のお助け便利ツールです。端末のボタンを押して、見たい番組名を言うだけで再生してくれます。この単純さのどこがスゴイかわかります？ サービスに複数加入している人ならわかってくれるかもしれません。

サービス横断で動画を探せる

サブスク系配信サービス加入しすぎな人あるある。Netflixオリジナルの番組をAmazonプライムビデオ上で探しまくって、「なくなってる！ 配信終わっちゃってる！」となるパターン。とくにお疲れがちなときは、頭動いてないし、諦め早いモードになっているので、見たかった番組を諦め、テキトーなコンテンツ再生してお茶を濁すことも。また、非オリジナルコンテンツは配信が急に終わったりするので、昨日までAサービスにあったドラマが今日からBサービスのみでやってるなんてことも。このコンテンツを探す手間がはぶけるのが、Dabbyの存在価値。

それだけじゃありません。Dabbyは動画内検索ができます。映画『〇〇』の「XXX」っていう台詞のシーン！と検索をかければ、ユーザーが登録している動画サービスで検索をかけ、そのシーンを再生してくれます。デモでは、「『ア・フュー・グッドメン』でジャック・ニコルソンが『you can’t handle the truth!』っていうシーン！」と言うと、数秒後にはテレビに該当シーンのYouTube動画が再生されました。

デモ用に事前準備されたのではと思った米GizmodoのVictoria Song記者が自前のリクエストで試してみたところ、結果は五分五分。Song記者が検索したのは、『タイタニック』でレオナルド・ディカプリオが死んでしまうシーン。再生されたのは、『タイタニック』に限らずディカプリオの死亡シーンがある数々の映画シーン。『タイタニック』のシーンもこれに含まれてはいたものの、リクエストとは異なる結果に。セカンドトライで『最後のジェダイ』のライトセーバーのファイトシーンを検索すると、こちらは満足の結果に。まだまだ検索結果はワードしだいという印象でした。ちなみに、検索機能は動画だけでなく、例えばInstagramなどのソーシャルメディア表示（Instagramの〇〇アカウント表示して）にも使用できます。

コンテンツ検索、動画内検索はさておき、一番使える！と思ったのは、サブスクサービスの管理ツールとして。利用しているサービスを一覧表示でき、その中から利用頻度の高いもの、低いものをチェックし、さらに解約すべきサービスのオススメまでしてくれるのです。何よりありがたいのは、Dabbyの画面から簡単に解約手続きができるということ！ 退会方法を調べる必要もなければ、アンケートに答えるのも、メールも、電話も何もなしで、さっと退会手続きできるのは面倒くさがりな現代人には、このうえなくありがたい！

素晴らしく便利ではあるものの、サブスク動画サービスを利用する人のすべてが欲しいと思うかというと、そうでもなく。やはり、そんなに必要ないけど、あると便利な贅沢品というポジションでしょうね。今年第2四半期リリース予定で、お値段が400ドル。400ドル払ってサブスクサービスを管理・整理するか、面倒くささに鞭打って自分で管理するか…。実機を触ってデモで感動したSong記者も、買うか？と言われたらNOだそうで。目の付けどころと機能自体は素晴らしいので、こういう機能がテレビに内臓されてればなー、と言うのが正直なところです。