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iPad向け手書き手帳アプリ「Planner」は、デジタルとアナログの間を彷徨う民を救うかもしれない

●「カレンダー」アプリだけでは仕事を管理しきれない

社会人の必須アイテム・スケジュール帳。スマホのカレンダー機能や各種予定管理アプリを使うのが手軽な手段ではありますが、紙の手帳からデジタルのカレンダーに移行して10年近く経つ筆者でも、微妙に「自分の使いたいように使えない」もどかしさを感じ続けています。

デジタルの便利な機能に助けられる部分はたくさんあります。でも、人間の行動はタイトルや場所・開始終了時刻で決め打ちできないことが結構あるものです。デジタルの利便性を活かしつつ、もうちょっとザックリ、自分に手帳を合わせる使い方はできないものか……。

と、モヤモヤしていたところ、最近ちょっとしたブレイクスルーが起きたのでご紹介したいと思います。

○デジタルかアナログか……悩める選択

デジタルのカレンダーは大変に便利です。筆者が使っているのはApple標準の「カレンダー」アプリ。例えば、メールで会議やアポの日程をやりとりしたら、記載された日時をタップするだけでイベント作成画面が開きます。内容から読み取られた場所や開始・終了時刻が自動的に入力されるので、簡単に登録が完了。

イベント詳細を開けば1タップで目的地がマップに表示され、元のメールを開くリンクもあるので、忘れがちな担当者名や内線番号もすぐに出てきます。iCloudに保存されたファイルを添付しておくことも可能です。これがiPhone・iPad・Macで同期されるためデバイスを選ばずに必要な情報にアクセスできます。

さらに、サードパーティ製アプリにもカレンダーに連携できるものがあります。例えばYahoo!の「乗換案内」アプリでは、検索結果をカレンダーに送信。ルートがテキストの形で登録されます。Apple Watchのコンプリケーションにカレンダーを設定しておけば直近の予定が常時表示されるので、発車時間がいつでもチラ見でわかります。

このように、取材・打ち合わせなど場所や開始終了時刻をきっちり特定できるイベントは管理しやすいのですが、「この仕事を○日までに納品」といった長い作業工程を含むイベントの場合、納品日だけを登録しても工程が管理できません。タスクリストに分解しても、それぞれに設定するプチ締め切りは流動性が高いため、アプリ上での管理はかえって手間がかかります。そこで、作業工程は別途手書きのカレンダーで管理していました。

毎週末には来週のカレンダーを見ながらタスクを付箋に書き出し、どの時間にどの作業を割り振れば効率よく進められるか、カレンダーに書きつけていました。手間はかかりますが、遅れや忘れを防ぐには一定の効果が得られました。

●デジタルとアナログを一元化するカレンダー

○デジタル×アナログができる! 手書き手帳アプリ「Planner for iPad 」

しばらくこのスタイルを続ける中、App Storeで「Planner for iPad」(以下、Planner)というアプリを見つけました。これは……正にデジタル+アナログの予定管理を一元化できるのではないか?! と可能性を感じて試してみたところ、かなり良い感触を得たのでご紹介したいと思います。

まずはアプリの概要から。

○複数の手帳を作成できる

アプリを開くと手帳の表紙が出てきます。ここは手帳の管理画面。手帳カバー(表紙)デザインを変えたり、中身の縦位置・横位置の設定を行います。アプリ内には複数の手帳を作成でき、用途別に使い分けることができます。

○自由に書けるアナログ感がいい

PlannerはiPad+Apple Pencilを前提に開発されたアプリです。Apple Pencilだから細かい文字も書きやすく、手のひらの誤タッチを気にせず使える、アナログ感覚の書き心地が良いところ。コピペや移動・消去が自在にできるのはデジタルならではの利点です。

○標準カレンダーと連携できて便利

iPad標準の「カレンダー」から予定を読み込んで表示できます。メールやアプリ連携で作成した予定、繰り返しの予定など、デジタル向きの予定は標準カレンダーに任せれば、書き込む手間が減らせます。

○日/週/月表示を切り替えできる

同じ手帳の中で1日/週/週(レフト式)/月表示をいつでも切り替えられます。手書きの内容は同期されないので、週表示は予定管理に、1日表示はメモやダイアリーに、といった使い分けも可能です。

○スタンプ、テープ、写真などを貼り付けられる

ペンやマーカーで書くだけでなく、「アイテムを追加する」ボタンでツールを選択し、スタンプを押したり、テープを貼り付けたりすることができます。終わったタスクをチェックしたり、デコレーションして気持ちをアゲるなど、アナログ感あるアイテムで自分らしい使い方ができます。また、フォトライブラリから写真を貼り付けたり、Webページへのリンクをインポートするなどデジタルならではの使い勝手も。

○「リフィル」で大事なことをキープできる

週や月をまたいで持ち越すタスクは、アナログなら移動可能な付箋に書いて貼り付けたりします。Plannerでその役目を果たすのが「リフィル」です。「アイテムを追加する」からリフィルを選んで貼り付けると、そのページに付箋を貼った状態になります。リフィルはコピー/カット&ペーストで別のページに貼り直しが可能。表示切り替えでリフィルだけを一覧することもできます。また「★」をつけたリフィルはホーム画面のウィジェットに常駐表示されます。

○「ステーショナリーショップ」で追加アイテムを購入できる

Plannerには「ステーショナリーショップ」があります。ここでは、前述した手帳カバーやテーマ、スタンプ、テープ、リフィルが販売されています。価格は50ポイント(120円)〜150ポイント(370円)程度。ポイントはアプリ上でApple Payを使ってチャージします。

○月額オプションでiPhoneでも閲覧できる

Plannerは、ステーショナリーショップを除けば無料で使うことができますが、オプションで有料プランが用意されています。有料プランでは、書き込み内容や購入アイテムが自動的にクラウドに保存され、iPhone版の「Planner for iPhone」からの閲覧が可能になります。

○ロードマップを公開し、ステーショナリー開発を募集

使い始めて数週間、まだまだ試行錯誤の部分はあるものの、筆者の欲しかったデジタル+アナログなスケジュール管理には十分に役立ってくれています。日時が指定されたイベントはカレンダーに入力し、その他の時間をどう使うかをPlannerで書きながら調整。終わったタスクにスタンプを押すことにしたら、小さな達成感も得られた気がします。

いつも、仕事は時間を押し流すばかりのものでしたが、こうして見ると積み重なって形になっていくものなのだと実感します。アナログの良さはフレキシブルな使い勝手だけではなく、こうして時間を過ごした痕跡が残ることも大きかったのだと思い出しました。

このアプリでは開発者が先々のアップデートを計画するロードマップを公開されています。ユーザーの意見を聞いたり、開発方針を具体的に示したり、ステーショナリーは外部からの参加を募ったりと、アプリを運営するスタイルも特徴的です。

ロードマップを見るとiPadOSのPencil Kitを導入するかどうか検討中のようで、個人的にはちょっと楽しみです。鉛筆ツールの書き心地が気持ちいいし、オブジェクト単位で移動・削除できるので書き込みの変更がラクになると期待しています。

ということで、2020年はPlannerを使ってよりよくスケジュール管理し、より効率よく仕事ができる人になりたいと思います。