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火星史解明、衛星探査で 試料初回収へ期待高まる―東工大など

火星の衛星に着陸する探査機の想像図(JAXA提供)

宇宙航空研究開発機構(JAXA)が試料回収を目指す火星の衛星フォボスには、火星から吹き飛ばされた物質が従来の見積もりより10倍以上多く降り積もっている可能性が高いとする計算結果を、東京工業大などの研究チームが18日までに、英科学誌サイエンティフィック・リポーツに発表した。計画が成功すれば、火星本体の物質も世界に先駆けて持ち帰ることになり、火星の歴史や生命の痕跡解明につながると期待される。

JAXAは2024年に探査機を打ち上げる火星衛星探査計画(MMX)を進めている。探査機はフォボスに着陸し、試料を採取して29年に帰還する。米航空宇宙局(NASA)と欧州宇宙機関(ESA)も共同で火星から直接試料を採取する計画を進めており、31年の帰還を目指している。

東工大の玄田英典准教授らは、過去5億年に火星に衝突した小天体の数や大きさを確率的に求め、衝突時に火星から吹き飛ばされた破片がどのくらいフォボスまで到達するかを詳細に計算した。その結果、従来の手法で見積もられた10倍以上、100万トン規模の物質が火星全域からフォボスに運ばれ、降り積もっていると推定された。

MMXはフォボスの砂を10グラム以上採取する計画で、推定通りなら採取された砂の中に、30粒以上の火星由来の砂粒が含まれる。火星の地表には45億年前から近年に至る岩石が残されており、フォボスで採取される試料にも、火星の過去の様子をとどめた砂粒が含まれる可能性が高いという。

玄田准教授は「米欧に先駆けて、過去45億年の物質から歴史を解読できる。ごく最近降り積もった物質なら、火星での生命の痕跡が見つかる可能性もある」と話している。