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「痛みなし」「被ばくなし」最新マンモ、実用化の時期早まるか

痛い、費用が高い、そもそも見つけにくい……。多くの問題を抱えていた従来のがん検査。それを次々とクリアするような技術が開発され、これからは「早期発見・早期治療」が限りなく可能な時代へ!ーー。

「“痛くない”“被ばくしない”というメリットを持つ最新マンモグラフィを用いた治験を今夏から開始します。翌年の夏ごろには、実用できるよう目指しています」

神戸大学数理データサイエンスセンターの木村建次郎教授が開発した、世界初の画像化診断システム「マイクロ波マンモグラフィ」。

’18年10月、本誌は研究段階であったマイクロ波マンモグラフィを紹介した。取材当時、木村教授は実用化のめどを「’21年の秋ごろ」としていたが、少し早まることになりそうだ。

「微弱な電波を出すアンテナ発信機を使い、乳房の表面を軽くなぞるようにスキャン。乳房内の構造を立体的な画像で映し出します。乳房の表面をなぞるだけなので痛みはありません。機器が発するマイクロ波は、携帯電話の1,000分の1以下の微弱な電波なので、体に与える影響もほとんどないと考えられます」(木村教授・以下同)

臨床研究では、乳腺と靱帯が密集している「高濃度乳房」を含むすべてのタイプの乳房で、高い乳がん検出感度を持つことが証明されている。

「50〜65歳未満のアジア人女性の約6割が、この高濃度乳房に当てはまるとされています。この高濃度乳房は、従来のマンモグラフィに使用されているX線を遮断してしまうため、乳房に潜むがんを見つけることが困難とされてきました。いっぽう、マイクロ波は高濃度乳房を貫通します。がん組織にマイクロ波が当たったときの波形を解析し、数秒でがん組織を含む乳房全体を立体画像ではっきりと映し出すことができるのです」

早期発見で9割以上が治る、といわれる乳がんだが、発見の難しさもあり、世界では毎年52万人以上、日本では1万4,000人以上も亡くなっている。

「マイクロ波マンモグラフィが世界中に導入されたら、10年後には、先進国において、乳がんで死亡する人は激減するでしょう。そして近い将来、乳がんで亡くなる人がゼロになると信じています」

簡単に、そして安心して乳がん検査が受けられる時代はもうそこまで来ている。