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Android 11デベロッパープレビュー2が公開、折り畳みスマホのヒンジ角度を取得できるAPIなどを搭載

米国時間3月18日、GoogleはAndroid 11のデベロッパープレビュー2を公開した。プレビュー1と同様にデベロッパー専用で、Over The Airのアップデートはできない。デベロッパーは手動でダウンロードし、対象デバイスにフラッシュする必要がある。対象デバイスは、今のところPixel 2、3、3a、4のみだ。

意外なことではないかもしれないが今回のリリースには驚くような新機能はなく、大半がプレビュー1の改善で、そのほとんどは新しいAPIなどデベロッパー向けのものだ。ユーザー向けの最新情報は、今後のいずれかのリリースで明らかになってくるかもしれない。

Googleのエンジニアリング担当VPのDave Burke(デイブ・バーク)氏はこの日の発表の中で「まだ早期のビルドではあるが、シームレスな5G接続や最新の画面でのUIのラップから、賢くなったキーボード、メッセージングの高速化など、OSの新しいエクスペリエンスを見てもらうことはできる」と述べた。

プレビュー2での新機能として、ユーザーが5Gネットワークを利用しているかどうかを確認できる5G state APIがある。これを利用してデベロッパーは、5Gネットワークを必須とするエクスペリエンスを有効にすることなどができる。また、折り畳み式デバイスのサポートを改善する新しいAPIでヒンジの角度のセンサーからデータを読み出せるので、ヒンジの角度に適合するアプリを開発できる。ロボコールをふるい分けたり、さまざまなリフレッシュレートに対応したりする新しいAPIもある。アプリでニューラルネットワークを使うデベロッパー向けとして、Android 11には新しい「hard-swish op」関数がある。これはオンデバイスモデルでのトレーニングの速度と正確さを向上させるものだ。

アップデートのほとんどはデベロッパー向けだが、ユーザーが気になるものとしては「resume on boot」(起動して再開)がある。Android 11デバイスが夜間にOver The Airでアップデートされ、再起動した後に、即座にCredential Encrypted(認証情報暗号化)ストレージにアクセスし、すぐにメッセージの受信を開始できる。現在のバージョンでは、自分で認証情報を使ってログインするまでスマートフォンはほとんど動作していない状態になる。