世界の感染状況(WHO)
23日現在、新型コロナウイルスの国内での感染者は1128人になった。一方、世界では189カ国で33万5000人近くの感染者が出ている。世界保健機関(WHO)のテドロス・アダノム事務局長は23日、「パンデミック(世界的流行)が加速している」と述べて、「感染者数が20万人から30万人に達するまで4日間しかかからなかった」として強い危機感を示した。
厚生労働省によると、日本国内の感染者数はきのう1日で36人増えて、1128人に増え(武漢市からのチャーター便帰国者、クルーズ船関係者をのぞく)、死亡者の数は42人になった。
とくに東京ではこの日だけで16人の感染が明らかになった。また、これまで感染者がいなかった青森県でも、今月16日にスペイン旅行から帰国した八戸市に住む70代の男性とその妻の感染が判明している。
ウイルスに対する攻撃と防御とは
「パンデミックは加速している」と危機感を募らせるテドロス・アダノム事務局長(WHO)
WHOのアダノム事務局長は23日の記者会見で「最初に報告された症例から感染者の数が10万人に達するまで67日かかった。それから11日目で20万人、30万人に達するにはわずか4日しかかからなかった」と述べて、「パンデミックは加速している」と危機感を募らせた。
そのうえで「ウイルスに対抗するには攻撃と防御を取らねばならない」と語り、「ウイルスの拡散を遅らせるために外出を控え、他者と距離を置くことは防御的手段だが、それだけでは勝てない」「ウイルスに的を絞り、感染が疑わしいすべての症例を検査し、陽性が確認された感染者を隔離して、濃厚接触者を探し出すべきだ」と呼びかけた。
2020-03-23 20:17:35