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国中の医療関係者たちをひとつに結束。フランスの医療マッチングアプリ

今こそ結束のとき。

感染も経済もこれからどうなっていくのか心配なフランスでありますが、マクロン大統領のロックダウン発令以来、全国民一丸となって引きこもり政策に協力している一体感があります。何かにつけてフランスはことあるごとに「solidarité」とう言葉を持ち出してきます。

solidarité(ソリダリテ)とは、結束・連帯と言う意味。みんなで一丸となって国を支えようという呼びかけと、すばやい生活保護政策の打ち出しでみな大きな混乱も暴動もなく、不安の中一丸となっている感があります。そして今、フランスではスタートアップ企業が作ったアプリが全国の医師や医療ボランティアの結束を強化して話題を呼んでいます。

全国の医療関係者をつなぐアプリ

今回、政府が中心となって展開しているプログラムは「オペレーション#Renforts-Covid」と呼ばれているもの。まさにこの「solidarité 」をアプリを使ってやっちゃおうという試みです。「Renfort」とはフランス語でバックアップの意味。

アプリの開発元はスタートアップのmedGo。100万ユーロの調達を果して、すでにアプリは2017年からじわじわと展開しており、現在では1300を超える医療機関と連携して医療サービス機関の連携の向上に寄与しています。

その仕組みを簡単にお伝えしましょう。バカンスをとるのが文化にすらなっているフランス。数週間の休暇は当たり前。年に数回ある長い春休みや夏休みのたびに、医療関係者が休みに入るときには、「Remplaçant」と呼ばれる代わりの人が必要となります。これまでは休日の穴埋めは派遣会社に依頼するなど、手間がかかるものでした。これをアプリで効率化しようというのがmedGoのアイディア。

登録できるのは医師、レントゲン技師だけでなく、フリーランスの独立した救急救命士が乗る救急車やSOS Médecins(SOSメディサン)と呼ばれる24時間稼働する医師の公的医療サービス(救急車とは違います)、看護士やリハビリや物理療法士だけでなく、流通関係や福祉士にエンジニア、また今では料理人までが登録職業リストに入っています。

アプリの通知で呼び出し

アプリに登録すると職業を複数登録することができます。その後、自分が勤務できる日を登録しておく必要があります。昼勤務か夜勤務も選べます。自分が拠点とするフランスの地域に登録できるので、近くで急遽ヘルプの必要性が発生した場合にアプリの通知で呼び出しがかかる、という具合です。

今回、新型コロナウイルスの患者が急増したときに、フランス政府はすぐにこのアプリを採用し、全国に参加を呼びかけました。現役の医師や看護士のみならず、引退した医師や医学生、その他流通を助ける人、患者を支えるボランティアなど、さまざまな人がぞくぞくと登録しています。現在では登録者数は12万人を超え、送られる通知は1日に200万通にもおよびます。