富士通コネクテッドテクノロジーズ(以後FCNT)は、5Gスマートフォンを安価に開発できるようにするリファレンスデザイン(ベースとなるモデル)を公開しました。これをベースに5Gデバイスを設計することで、低コスト開発と早期商用化を実現します。
このリファレンスデザインは、クアルコムの「Snapdragon 865 5G Modular Platform」を採用。これは、プロセッサやモデム、RFアンテナなどをそれぞれモジュール化したものです。FCNTは、同プラットフォームに3次元実装を組み合わせることで、ミリ波対応で世界最薄となる薄さ7.6mmを実現しています。
なお、3Gや4Gの周波数帯に比べて極端に波長が短い「ミリ波」に対応するには、設計にマイクロメートル単位の精度が求められます。本リファレンスデザインでは、ミリ波の性能を確保するために金属と樹脂のハイブリッド筐体を採用。アンテナへの金属影響を除去しつつ、3個のミリ波モジュールを横向きに配置し、全方向へのアンテナ放射を実現しています。
▲公開されたリファレンスデザイン
2020-04-06 21:58:50