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新型コロナ「肺損傷を抑制するEIDD-2801」臨床試験まもなく 米研究

米ノースカロライナ大学の研究チームが、新型コロナウイルスの治療薬候補を発見(Mary Lide Parker/UNC Research)

新型コロナウイルスが猛威を振るうなか、7日現在の世界の感染者数は121万人を超えて、死者数は6万8000人に迫る勢いで増加している。こうしたなか、米ノースカロライナ大学の研究チームは6日、抗インフルエンザ用に研究開発中の試薬をマウスに投与した実験で、肺の損傷と体重減少を抑制できる効果があったと発表した。ヒトに対する臨床試験をまもなく着手する予定だ。

医学誌『Science Translational Medicine(サイエンス・トランスレーション・メディシン)』に6日付で掲載された論文によると、ノースカロライナ大学チャペルヒル・ギリングス・グローバル公衆衛生学部のチームは、新型コロナウイルスに感染させたヒトの胚細胞と、マウスの実験を実施。

その結果、感染から24時間以内のマウスに、開発中の「EIDD-2801」という抗ウイルス薬を投与すると、肺の損傷や体重減少を抑制する一定効果が確認された。コロナウイルスの発症から死亡までの期間は、マウスに比べると人間の方が長いため、感染の初期段階で投与すると重症化を抑制できる可能性が高くなると期待されている。

現在、複数の国で新型コロナウイルス治療薬の研究開発が急がれているが、「EIDD-2801」は、季節性インフルエンザの治療薬として研究中の試薬で、他の治療薬のほとんどが静脈注射する必要があるのに対して、錠剤として服用できるため、治療が容易だというメリットがあるという。

研究チームは昨年12月、「EIDD-1931」という抗ウイルス化合物が、他の複数のコロナウイルスの増殖を抑制する効果があるという研究成果を発表しており、EIDD-2801と組み合わせることで、より高い治療効果が期待できるとしている。

チャペルヒル・ギリングス・グローバル公衆衛生学部のティモシー・シーハン教授は、人間に対する安全性を確認するための臨床試験を春の終わりにも着手するとしたうえで「過去20年間で、MERSとSARSの3つのコロナウイルスが出現していることから、今後も新たなウイルスが現れる可能性があるが、EIDD-2801は将来出現する可能性のあるコロナウイルスの治療薬にもなりうる」と話している。