iPadでラップトップPC同様に仕事ができるのか問題は、2020年現在も未だに解決していませんが、スマートフォンでもある程度仕事はできる。それは年々実感していると思います。Microsoft(マイクロソフト)、Google(グーグル)、Apple(アップル)がそれぞれ開発する、文書、表計算、プレゼンテーションアプリは、普段ものすごく注目されているものではありませんが、着実に進化していますね。今回はスマホで仕事をこなすためのベスト・オフィス系アプリを紹介していきます!
Microsoft:Word、Excel、PowerPoint
Microsoft Office は、はるか昔から誰もが知っているオフィスアプリの決定版。スマホ版アプリも当然提供されていて、Word(Android,iOS)、Excel(Android,iOS)、PowerPoint(Android,iOS)は無料で使用できます。タブレット版(画面が10.1インチを超えるデバイスの場合)とは異なり、Office 365をサブスクする必要はありません。
さすがMicrosoft、アプリのクオリティは優れています。ドキュメントやスプレッドシート、プレゼンテーションの表示・閲覧のためのモバイル変換はとてもよい感じで、グラフや表、画像が詰め込まれた複雑なファイルでも、なめらかに表示されます。
スマートフォンの小さい画面の制約により一度に全てを表示できませんが、それをうまく回避するユーザーインターフェースがスマートです。たとえばテキストを選択をすると、書式設定オプションがポップアップで表示され、Excelで列を選択するとその列の並び替えのオプションと、ひと目でわかる平均値と合計値が表示されます。
Wordでは、小さい画面でも読みやすいように印刷ビューのレイアウトとモバイル表示のレイアウトを切り替えることができます。PowerPointでは、スライドを重ねて表示し、スライドショーの各部分の内容をそれぞれ確認することができます。
PowerPointでインポートした写真をトリミングするとか、Excelでグラフのレイアウトを変更するなどのオプションが必要な場合でも、すぐに手の届く範囲で簡単に設定できるようになっています。必要に応じて詳細なメニューを表示し、編集を行なっている際には非表示にすることができます。
もちろん、モバイル版ではできない機能もあります。たとえばWordでドキュメントの履歴をマージしたり、Excelで新しい条件付き書式設定ルールを設定したり、PowerPointでカスタムアニメーションを作成したりすることはできません。それでも全体的に、Microsoftはデスクトップ版の機能の多くをモバイル版でも実現可能にしています。
Microsoftのモバイルアプリは、グラフの種類、スライドの切り替え、ページレイアウトなど使いやすさと全体的に洗練されている点で、他社製のアプリより優位性があります。クラウドストレージ「OneDrive」はそこまで優れているわけではありませんが、現在は複数のデバイス間でファイルを更新できるようにアップデートされています。
またMicrosoftは、AndroidとiOS向けの統合された「Microsoft Office」アプリを立ち上げたばかりです。これは、Word、Excel、PowerPointをひとつにしたアプリで、無料で利用可能。個別のアプリは引き続き利用できますが、この統合アプリでは、スマートフォンからWord、Excel、PowerPointに一気通貫でアクセスできるようになります。たとえば、スキャンした画像からドキュメントやスプレッドシートを作成できるなど、いくつかの追加機能も使うことができます。
Google:ドキュメント、スプレッドシート、スライド
デスクトップWebブラウザ版の、Googleのドキュメント、スプレッドシート、スライドのアプリの使いやすさは言うまでもありませんが、もちろん、Googleドキュメント(Android,iOS) 、Googleスプレッドシート(Android,iOS) 、Googleスライド(Android,iOS)のモバイルアプリも提供されています。
Webブラウザ版のシンプルなインターフェイスはアプリ版でも継承されています。ドキュメント、スプレッドシート、スライドのメニューや画面はシンプルに構成され、MicrosoftのWord、Excel、PowerPointでほど包括的なものでもありません。これは、モバイル版のオフィス系アプリに対してどこまでを求めるかによって、メリット・デメリットがあるでしょう。
2020-04-11 05:30:38