新品互換用パソコン バッテリー、ACアダプタ、ご安心購入!

ノートpcバッテリーの専門店

容量 電圧 製品一覧

スペシャル

iPad Pro+Magic Keyboard、重さと充電の減りが課題

アップルは当初5月末と案内していたiPad用Magic Keyboardを、予定より1ヵ月以上早め、4月15日に予約を開始。4月20日には最初にオーダーしたユーザーに届きはじめました。

2018年モデル、2020年モデルのiPad Proに装着することで、アップルが2019年末から導入を進めているMagic Keyboardと、iPadOS 13.4で標準サポートとなったトラックパッドをワンタッチで利用可能にできるものです。

●Magic Keyboard with トラックパッド

このアクセサリはiPad Pro背面の3つの接点を持つSmart Conncectorを通じて接続します。Magic Keyboardのヒンジ右側にUSB-Cポートがあり、電源供給ができますが、Smart Keyboardを使ったアクセサリはこれまでキーボード接続しかなかったため、トラックパッドの信号や電源供給ができるという明かされていない仕様が明らかになりました。

Magic Keyboardは1mmのキーストロークとラバードームによる反発力を備えた、シザー構造のキーボード。MacBook ProやMacBook Airとまったく同じものが搭載されています。日本語キーボードでは、少し「かちゃ」っというリターンキーの音が気になりますが、それ以外はラバーのモコモコとした音が中心で、静かな部類だと評価できます。

打鍵感はMacBook Airのレビューをご参照。しかし搭載される筐体が違うことから、音の感触は若干異なります。また、パームレストの高さはほぼないため、机の面にぺったりと吸い付き、フラット。実はMagic Keyboardとしては、机の面からキートップまでの高さが最も低いのです。個人的には非常に好みのポジションです。

加えて、ノートパソコンではお馴染みの場所にトラックパッドが備わっています。こちらは正直なところ、つい使うのを忘れてしまいます。というのも筆者は2016年の9.7インチiPad Pro登場時から、キーボード+タッチスクリーンという作業環境に慣れてきました。そのため、タイピングをしていて必要なときにはついに画面を触ってしまうのです。

ただ、トラックパッドが装着されたことで、パームレストの領域が生まれました。机がない、椅子に座って作業する際、このパームレスト部分で全体を支えて安定させることができるため、移動中に作業する機会が多い人にとっては、導入のメリットが大きいと感じました。

●ちらつくMacBook Air

筆者は仕事の大半をiPad Proでする #iPadOnly な生活を送っています。その点からMagic Keyboardがアクセサリとして登場したことは、プラスでしかないのです。ほとんど起動しないMacとiPadの組み合わせが長らく続いてきましたが、ではMagic Keyboard目当てで12.9インチモデルのiPad Proを新調すべき! と多くの人におすすめしないかもしれません。

たとえばメインマシンがない場合、iPad Proではなく、MacBook Airの方がおそらく汎用性が高く、オフィスアプリからプログラミングまで幅広くカバーできるでしょう。そしてiPad Pro 12.9インチとMagic Keyboardを合計した重さより、MacBook Air単体の方がわずかに軽く、かなりオプションを積まないとiPadと同じ金額にならないほど、MacBook Airは安い価格が設定されています。

その点、モバイル性、システム重量の軽さを考えると、これからiPad Proを考えている人は、11インチモデルとMagic Keyboardの組み合わせの方が、良さを実感しやすいのではないでしょうか。個人的には、リターンキーやその周辺の記号キーが細くなってしまうので、やはり12.9インチのMagic Keyboardの方が「完全体」だと思うのですが……。

●解決すべき問題もいくつか発生している

Magic Keyboardは、iPad Proをノートパソコンに遜色ないインターフェイスで固めることができるアクセサリとして、非常に意欲的な製品だと感じました。iPadに対して、「PCのように使えない」「マウスがない」といったユーザーの「活用しない理由」を、1つ、また1つと、ソフトウェア、ハードウェアの両面から解決し、外堀を埋めてます。その視点から見ても、Magic Keyboardは大きな意味を持つアクセサリ、というわけです。

ただし、じゃあ筆者はSmart Keyboard Folioを全く使わなくなるか? と言われると、おそらく答えはNoです。当面併用していくことになるのではないかと考えています。

その理由は、重量に加えて、iPadで最も重視していた性能であるバッテリー持続性です。極上のタイピング体験と引き換えに、Magic Keyboard接続時のiPad Proは、バッテリー持続時間が3〜5割の幅で短くなってしまうようでした。iPadはLTE通信をしていたとしても、充電器を持たず1日使い続けられるスタミナが重宝していました。Wi-Fiスポットも電源も、iPadなら探さなくて良くなるのです。

しかしMagic Keyboard装着時だと、夕方の仕事までバッテリーが持つか、あやしくなってきます。その点、Smart Keyboard Folioはバッテリー消費の問題がないため、取材や出先での原稿など、長丁場になりそうな場合に残しておくかもしれません。

とはいえ、現状家にこもる生活が続いているため、Mac、iPad Proと、快適なMagic Keyboardで満たされる生活に浸っているのです。


2020-04-22 01:56:45



お問い合わせ