イギリス政府の医療顧問は、ソーシャル・ディスタンスをとるなどの新型コロナウイルス対策はワクチンか治療薬が普及するまで続く、との認識を示しました。
「ワクチンか治療薬が使えるようになるまでは、社会的な手段しか取りようがありません」(ウィッティ イングランド主席医務官)
ウィッティ主席医務官は22日の会見でこのように述べたうえで、新型コロナウイルスに対するワクチンや治療薬が普及するまでにはかなりの時間がかかり、それまでは何らかのソーシャルディスタンシングの措置を続けることになる、との見方を示しました。
一方、ハンコック保健相は新規の感染者数が落ち着いてきたことを受けて、感染者の濃厚接触者をトレースする「コンタクト・トレーシング」を大規模に始める、と述べました。そのためのスマートフォンのアプリも開発中だとしています。
イギリスは、感染者が海外からの渡航者や帰国者が中心だったころにはコンタクト・トレーシングを行っていましたが、市中感染が増えてからは検査の対象を入院患者に切り替えていました。(23日08:23)
2020-04-22 19:22:06