インフルエンザの予防接種を受ける高齢者(2020年4月15日撮影、資料写真)。
【AFP=時事】英政府によると、英オックスフォード大学は23日、新型コロナウイルス向けワクチンの臨床試験を開始した。同大の研究チームは今年秋までのワクチン普及を目指している。
ロンドン大学衛生熱帯医学大学院によると、世界各国ですでに100以上のワクチン開発計画が進められており、うち七つが臨床試験に入っている。国連のアントニオ・グテレス事務総長は、ワクチンが世界を「平常」に戻し得る唯一の道であると訴えている。
オックスフォード大学が開発中のワクチンはチンパンジーアデノウイルスを基にしており、マット・ハンコック保健・社会福祉相は同大の研究を英政府が強力に支援していると述べている。
第1段階ではボランティアの被験者1112人の半数にワクチンを投与し、残り半数には比較のために別のワクチンを投与して安全性や効果を確かめる。
被験者は18歳から55歳の健康な人で、検査で陽性と判定されたことがなく、妊娠も授乳もしていないことが条件。
また、被験者のうち10人は4週間の間隔を置いてワクチンを2回接種する。
臨床試験を進めるサラ・ギルバート教授のチームは成功率8割を目指しており、うまくいけば9月までに100万人分のワクチン製造、さらに秋までの普及を目指しているという。【翻訳編集】AFPBB News
2020-04-24 01:18:49