◆新聞各社が、新型コロナウイルスの特設ページを作っている
新型コロナウイルスのニュースが連日続いている。日本ではまだ死者数が少ないものの、世界を見渡せば数百万人の感染者が出ており、10万人以上の人が死んでいる。日本でも、陽性者が増え続けており、医療崩壊が叫ばれている。日々刻々と状況が変わる中、多くの新聞系ニュースサイトを中心に、新型コロナウイルスの特設ページが作られている。
こうした特設ページは、過去には選挙の際によく作られていた。状況が変わるたびに数字が更新されてグラフが変化する。その表示方法は各社で異なる。選挙の時には、ある程度似通っていたこうしたビジュアル化だが、新型コロナウイルスではかなり見た目が異なっている。どういった情報に注目して、どんな情報を出していくのか。その視点により作り方は違う。
新聞系ニュースサイトを中心に、様々な視点で情報が出されている今回の新型コロナウイルスのビジュアル化を見ていこう。
◆新聞各社のグラフ化を比較する
◆朝日新聞デジタル
まずは、朝日新聞社のニュースサイトである朝日新聞デジタルから見よう。こちらでは、ニュースと有用な情報をまとめた『新型コロナウイルス特設ページ』と、日々の情報をグラフ化した『新型コロナウイルス感染者数の推移』というページを用意している。
情報は上から順に「国内での感染判明例(陽性、死亡)」「都道府県別(感染数を地図上に円で表示)」「陽性・死亡者数(類型、日ごと)」「入院・退院者数(各日時点、日ごと)」と並んでいる。
最も最上位に置かれている情報は、国内での陽性数、死亡数。次に都道府県での状況。後半にまとめられている陽性・死亡者数、院・退院者数については、折れ線グラフで日々の変化が示されている。新型コロナウイルスのビジュアル化で特徴的なのは、時系列でデータを扱えるようにしているメディアが多いことだ。
陽性・死亡者数を見ると、徐々に上昇カーブが急になっている。入院・退院者数の入院中の値を見ると急激に増加しているのが見てとれる。グラフ化された情報は、分かりやすく危機的な状況を知らせてくれている。
2020-04-26 01:45:36