米半導体大手クアルコムと富士通は、5G(NSA)の3.5GHz帯(n78)と4.9GHz帯(n79)を使用した不連続キャリアアグリゲーションによるデータ通信に成功したと発表しました。
「キャリアアグリゲーション」とは、複数の周波数帯の帯域幅を束ねることで、通信を高速化する技術です。4Gでは通信の高速化手段として広く用いられており、4Gでは最大20MHz幅を5つ束ねる5CC CAも実用化されています。
実験では、日本のSub6周波数帯である3.5GHz帯と4.9GHz帯(それぞれ100MHz幅)を束ねました。28GHz帯などのミリ波に比べて帯域幅を確保しにくい6GHz帯未満の「Sub6」と呼ばれる周波数帯ですが、同技術を活用することで、3Gbpsを超える高速通信を可能にします。
クアルコムによると、Snaodragon X55 5Gモデム搭載し、5Gキャリアアグリゲーションに対応するスマートフォンは2020年後半に登場予定。日本では商用化が始まったばかりの5Gですが、通信の高速化は今後も進みそうです。
2020-05-07 20:56:02