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アップルの強さが際立つ1年になりそうだ

アップルは米国時間4月30日、2020年第2四半期決算(2020年1〜3月)を発表しました。売上高は583億1300万ドルで前年同期比0.5%増、1株あたりの利益は2.55ドルで4%増加しました。新型コロナウイルスの影響を受けた2020年1月末以降を含む決算において、前年を維持したこと、そしてもう一つの注目ポイントに対しての安心感もあり、アップルの株価は再び300ドルを回復しました。

●売上構成の変化

アップルの主力製品はiPhoneで、売上が最大化した際、実に7割の売上高を占めるほどでしたが、今回の決算では289億6200万ドルで、その割合は50%にまで減らしています。その代わり、大きく割合を増やしているのがサービス部門。

133億4800万ドルで前年同期比16.6%増と、引き続き高成長を維持しています。今回の決算ではMac、iPadも需要減の影響から売上が減少しており、結果としてサービス部門は売上比率23%と過去最高を記録しています。

外出自粛の動きが継続する中、モバイルデバイス、あるいはiPad活用が促進されることで、サービス部門は引き続き、成長を続けることになりそうです。

加えて、ウェアラブル・ホーム・アクセサリー部門についても、売上高63億8400万ドルと、およそ25%の成長を遂げました。ウェアラブルデバイスの売上高に限ると、フォーチュン130企業レベルの売上高になったとしています。この数字は年間の売上高235億ドル規模であり、クアルコム、テスラ、マクドナルドよりも大きな売上高に上ります。

しかしながらアップルによると、2020年第3四半期は、iPhoneとともに、Apple Watchの売り上げが影響を受けるとしています。このウェアラブルのカテゴリの成長にブレーキがかかる可能性を示唆しています。

●トレンドの変化は一時的なものか?

アップルは3月にiPad ProとMacBook AirとMac mini、5月にMacBook Pro 13インチの新モデルを投入し、新型コロナウイルスの状況下でもサプライチェーンを動かし、新製品を投入して見せ、強力なビジネス維持能力を見せつけました。

しかし、これらの製品の投入を延期しなかったことにも理由があります。

アップルの決算に関する電話会議でティム・クックCEOは、iPhone、Apple Watchの減速とともに、iPad、Macに対する力強い需要を指摘しました。特に、Work from home(リモートワーク)、オンライン授業を挙げ、自宅で仕事や教育に参加するためのデバイスとして、iPadやMacに対する需要が高まる点を指摘しました。

確かに、現在の我々の生活を見ると、「Stay Home」、「#おうち時間」などの呼びかけのとおり、外出を必要最低限に控え、感染しない・させない生活を心がけるようになりました。また新しい生活様式として、人と会った記録をする、食事は横並び、なども提唱されつつあります。

我々は、外に出歩かなくなったのです。

●モバイルから、モバイルしない、へ

ここでアップルの主力製品、iPhone、あるいはスマートフォンが属するカテゴリは、モバイルです。モバイルは、動き続ける人々の情報化を実現する製品でした。しかし我々は外に出なくなり、モバイル機器が活躍するチャンスが、非常に限られていると言うことなのです。

Stay Homeな生活様式は、デバイスの歴史から見れば、非常に大きな揺り戻しと言えます。外に出てもつながることが価値だったのに、外に出なくなったため、スマートフォンの弊害が際立つ結果になってしまっているのです。

たとえば、画面サイズ。スマートフォンは外出先に持ち運べる最も身近なディスプレーでしたが、家にいるなら50インチのテレビもあるし、20インチのディスプレーがつながったデスクトップパソコンも、13インチのノートパソコンも、10インチのタブレットもあります。

あるいは入力手段に関しても、画面のタップよりキーボードやマウスの方が快適、という人はまだまだ多く、わざわざ家にいるのに小さな画面と小さなキーボードを使う必要はない、というわけです。

モバイルから非モバイルが前提に変わり、デバイスに求められる条件も変わってきている。そんな瞬間に立ち会っていると考えていいのではないでしょうか。

●元に戻らない可能性も

「アフターコロナ」の議論も拡がりつつありますが、生活様式、経済について、完全な形で元に戻るとは考えていません。それはいくつかの理由があります。

まず1つ、新型コロナウイルスはまだ収束を見ておらず、進んでいるとはいえ、予防法、治療法が完璧な形で確立されたわけでもありません。

引き続き、先進国、新興国を含め、極力移動や人との接触を避ける生活を続けて、自分や家族、周囲の人々を感染リスクから遠ざけていく必要があります。いわば、新しいマナーのようなものが設定されつつあるとみています。

加えて、現在の生活に不自由が大きいことは多くの人が共感するところだと思う一方で、むしろメリットを感じる部分を見出すポジティブな人も出てきているのではないでしょうか。

たとえば、家の中の住環境をより充実させたり、住まいの中に仕事や学びの場を設けてみたり。そうしたモバイルではない環境の充実が、より広い世代に拡がることは、モバイル偏重だったテクノロジーの世界にとっても面白いトレンドになるのではないでしょうか。

そして、デスクトップもノート型も、タブレットもすべて残していて、セットトップボックスまでラインアップしているアップルの強さがまた、際立ってくる1年になりそうです。


2020-05-12 19:30:38



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