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テレワーク化進行で格安SIMの通信速度は変化したのか?

MVNOの格安SIMといえば昼休みの時間帯の速度低下が激しく、昼食を食べながら動画を見るような需要には適さないものが多いことは知られている。では、テレワークなど在宅勤務化が進んだ今、その傾向は変わったのだろうか。

テレワークの影響で格安SIMに影響は出てきただろうか

12~13時は相変わらず混雑だが、 落ち込み方は緩やかに、でも落ち込む時間は長めに

そもそも、在宅勤務化が進んでいるといってもすべての業界で実施されているわけではない。第一次産業や製造業は管理部門や一部の研究開発部門を除けば、実際には現場で仕事をしなければならないし、サービス産業でも物流や店頭での小売、インフラ系でも働き方は大きく変わっていないかもしれない。

というわけで、通信速度の傾向にはさほど変わらないのでは? と予想をしていたが、実際に人気サービスのIIJmioの回線を使ってOOKLA Speedtestのアプリで速度測定してみると、日によってのばらつきがあるものの変化は感じられた。

12~13時が混雑することに変化は無いが、12時ちょうどくらいから速度が低下し、13時をすぎたあたりまでは速度低下があるように変化した。というのも以前は、12時台の前半はさほど低下せず、昼食が終わる頃であろう12時半頃に大きく低下、そして12時55分くらいから急速に回復していた。しかし、最近の傾向では極端に落ち込む部分については若干和らいでいるものの、落ち込む時間自体は長くなっているという印象だ。

速度低下の落ち込み方が若干緩やかになったことで、ウェブ閲覧にも支障を来すという時間帯はなくなったが、落ち込み方によっては動画配信サービスが使いにくくなる時間帯は長くなっていて、昼休みの動画視聴は逆に苦しい時間帯が増えているかもしれない。

夜間は明らかに快適度がアップ

反対に快適になっているのは夜間だ。以前であれば帰宅時間帯の17時台や18時台は落ち込むことがあったが、ここしばらくの傾向では17時台は実用にほとんど支障のない程度で落ち込むものの、18時には急速に回復していて快適に利用できる。

夕方から夜間にかけては外出ができないぶん、ネットによるコミュニケーションが増えているはずだが、トラフィックに影響を与えるほどでもないのかもしれないし、在宅勤務をしていて、自宅に固定回線がある人はほとんどモバイル回線を使わないという可能性も考えられる。

また在宅の人は、その時間は家族と歓談したり、テレビを見たりとネットと関係のないところに時間を使っていたりするのかもしれない。

朝~午前の時間帯はほとんど混雑しない

余談だが、筆者の自宅の光回線は朝9時ごろに速度が不安定になる。テレワークに必要なデータのやりとりや、映像付きでの朝のミーティングをしている可能性を想像している。

では、格安SIMはどうかというと、IIJmioでは数字の面では多少落ち込むこともあるが、それほどでもなく、UQ mobileもほぼ問題ない。全部の格安SIMを試したわけではないが、少なくともこれらのSIMは筆者の自宅回線より優秀なようだ。

ただし、計測日はそこそこ落ち込んだが、日によってはあまり数字に変動のないときもある。今後、非常事態宣言の解除が進むなかでテレワーク利用者が減ってくればまた状況は変わるかもしれない。

サブブランドの使用感は良好 格安SIMはお昼時は以前よりは改善していることもある

今回はIIJmioを中心に速度測定してみたが、比較用に測定したUQ mobileではIIJmioと似たようなパターンで速度の上下はあるものの、影響が感じられるほどの速度低下はなかった。実際の利用でも時間帯による差はほとんど気にならないはずだ。

OOKLA Speedtestのアプリでは、UQ mobileでは混雑時を除けば100Mbps超えの速度を記録することも多く、速度が落ち込む昼休みでも数十Mbpsは確保、動画配信に支障を来すことはなかった。

在宅勤務が増えた世の中になっても、昼休みに動画視聴したいという要求には、UQ mobileやY!mobileといったサブブランドが有利という状況に変化はない。また、UQ mobileとY!mobileでは、時間帯による落ち込みの少ない点も共通している。

今回はMVNOの格安SIMの変化を見てみたが、夜間は改善しているものの昼休みの利用が若干平準化したおかげで動画に適さない時間が増えてしまった可能性がある。

動画ではなく、SNSやウェブ閲覧が中心であれば、以前よりも快適な可能性が高い。今回はIIJmio以外にもいくつかのMVNOの格安SIMで試して、おおむね同じ傾向だった。

格安SIMのメリットは乏しくなったが……

新型コロナウイルスの影響でインターネットの通信が変化しているが、残念ながらMVNOの格安SIMは在宅勤務が多い時代になってもあまり有利な部分が見いだせない状況が続いている。特にサブブランドは若干料金が高い程度で通信速度で有利なのは大きい。

また、固定回線代わりといった目的で月50GBのような大量のデータ通信をする場合は、3大キャリアのほうがオトクな状況。さらに、現在のところ6月末までだが、3大キャリアやサブブランドは、学生を中心とした25歳以下のユーザーに対しては、50GBまでの追加チャージを無償化している(UQ mobileは現状5月末までで月30GB)。

このようにMVNOの格安SIMには厳しい状態だが、月1000円以下で使えるデータ専用回線を活用するなど、まだまだメリットがある。自分の状況や使い方に合ったモバイル通信回線を確保してほしい。


2020-05-16 21:52:35



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