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デルが取り組むウィズコロナ時代のPC開発、いっそう高まるデバイスの価値

米デルが同社公式ブログ上で、「最新PCと密接につながる技術と持続可能なイノベーション」と題したページを更新。日本法人が5月29日付でこれを紹介した。そこでは、世界中の企業で在宅勤務が急速に普及し、人々が使うデバイスの重要性がますます高まっていく中で、同社がPCの開発と販売という両面から、どのように取り組もうとしているのかの現状が述べられている。

デル、第10世代intel Coreを搭載して小型化した「New Inspiron 3881」

デルは5月にLatitude、Presicion、OptiPlexシリーズのラインナップを更新。このラインナップ刷新を受けて同社は、持続可能な開発目標を意識しながら、パフォーマンスとバッテリーライフ、小型軽量なサイズを追求することは興味深いことだという。5GやAIを用いて生産性を向上させる機能の開発や、サーマル処理技術の進歩、メンテナンスや運用に至るまで、人々のニーズを満たしつつ環境への影響を軽減することに取り組んでいるとする。

同社はAIを搭載した機能として、新しいLatitudeシリーズに搭載した「Dell Optimizer」を紹介。ユーザーのPC利用傾向を分析し、リソースを必要なタスクに配分することで生産性を向上。この他ビジネス向けPVとして初めて4K、低ブルーライトモデルをラインナップした。より快適なキーボードを採用するために、2-in-1モデルとクラムシェルモデルで同じマザーボードを使用しているという。

また新製品は、全てEPEAT(電気製品環境評価ツール)でゴールドかシルバーに登録されており、サステナビリティの観点からも高い水準を維持しているとする。具体的な取り組みとして、塗料に含まれるVOC(揮発性有機化合物)排出量を減らすため、Latitude 7300から採用されていた水性塗料の使用範囲を拡大。

材料に占める再生プラスチックと再生炭素繊維の使用量を大幅に増やし、OptiPlexシリーズでは最大60%に達するという。この他2030年までにパッケージの100%をリサイクル素材から生産する目標を掲げる。PCだけではなく同社製ディスプレイでもEPEATゴールドに7つの製品が登録され、多くの製品が2020年にENERGY STAR Most Efficient Markを受賞して業界をリード。サーバ製品では輸送用トートバッグを使用し、PowerEdgeラック出荷ごとに最大で520ポンドの梱包を削減する。

同社Senior Vice PresidentのDarrel Ward氏は、「私は20年以上のキャリアの中で、今ほどPCとデル・テクノロジーの力を信じた時期はありませんでした」とし、いっそう価値が高まっていくデバイスとその製造に関わることで、持続可能な未来をサポートする限界に挑戦し続けていくと話している。