在宅勤務の広がりで、市場規模が前年同月比で約40%も拡大しているというWi-Fiルータ。そんな中バッファローは、最新規格の「Wi-Fi 6」に対応した据え置き型Wi-Fiルータ3製品を発表しました。
これら3製品は、4月に「夏発売」と予告していたモデルを正式発表するものです。
参考記事:バッファローがWiFi 6ルーターを一気に拡充。夏発売の3製品を予告
さて、3機種共通の特徴となる「Wi-Fi 6」(802.11ax)とは、「Wi-Fi 5」(802.11ac)の後継となる最新Wi-Fi規格です。大きく「高速化」「安定化」「省エネ化」という3つの特徴を有します。
1つ目の「高速化」については、最大通信速度(理論値)が、「Wi-Fi 5」と比較して2.7倍にあたる4083Mbpsに向上します(160MHz幅・4ストリーム時、現行機種の場合)。
2つ目の「安定化」については、「Wi-Fi 5」が1回の電波送信で端末1台としか通信できないのに対し、「Wi-Fi 6」では1回の送信で複数台と同時に通信できるため、多数接続時の安定性が向上しています。
3つ目の「省エネ化」については、主にスマートフォンでアイドル時に不必要な電波の送受信を制限することが可能で、スマートフォン側の電池寿命の改善を実現します。
「Wi-Fi 6」に対応するデバイスは、iPhone 11シリーズを筆頭に、急速に増加しています。バッファローによると、とくにノートPCでは今シーズンに発売される4割程度がWi-Fi 6対応とのこと。
Wi-Fi 6ルータ3製品を投入
今回発表した新製品は、そうした市場動向に向け、ラインアップを拡充するもの。市場想定価格が9000円から2万8000円まで(いずれも税別)の、グレードが異なる3モデルを用意します。実売予想価格9000円前後(価格は以下同じ)と、今回最廉価となる「WSR-1800AX4」は80MHz対応で、5GHz帯は2ストリームで最大1201Mbps、2.4GHz帯は2ストリームで最大573Mbpsで通信が可能です。スマートフォンの「Wi-Fi 6」は80MHzしか対応していない場合も多く、そうしたクラスの機器には十分対応できます。発売は7月上旬予定。
中間クラスとなる実売1万6500円前後の「WSR-5400AX6」は160MHz対応で、5GHz帯は4ストリームで最大4803Mbps、2.4GHz帯は3ストリームで最大573Mbpsでの通信が可能です。発売は7月下旬予定。
上位となる実売2万8000円前後の「WXR-5700AX7」も160MHz幅対応で、5GHz帯は4ストリームで最大4803Mbps、2.4GHz帯は3ストリームで最大860Mbps通信に対応します。発売は8月下旬を予定します。
バッファローでは、既発売の最上位機種「WXR-5950AX12」に加えてこの3機種を追加することで、ルーター側のWi-Fi 6対応へのシフトを進めます。
2020-06-04 03:56:34