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南極で発見の謎の化石、6800万年前の巨大な卵 最新分析で判明

肉食海生爬虫類モササウルスの卵のものとみられる化石。チリ国立自然史博物館提供(撮影日不明、2020年6月16日提供)。

【AFP=時事】2011年に南極で見つかり、チリの博物館に展示されていたフットボール大の謎の化石について、これまで発見された中で最大の軟殻卵であることを明らかにしたとする最新の分析結果が17日、発表された。

約6800万年前に産み落とされたこの卵は、海に生息するヘビやトカゲの仲間で、絶滅した爬虫(はちゅう)類の一種のものである可能性があるという。

化石の正体をめぐっては、10年近くにわたり推測が飛び交っていた。英科学誌ネイチャーに掲載された、今回の分析成果について詳述した論文の筆頭執筆者のルーカス・ルジャンドル氏は、推測に終止符を打つこの新事実が、この時代に生息していた海洋生物の生態に関する考え方を変える可能性があると指摘した。

卵の化石は2011年、南極で調査を行っていたチリの科学者チームが発見した。つぶれたベークトポテトのように見えるが、縦28センチ、横18センチと桁外れに大きい。

それから数年にわたり複数の科学者が調査したが、正体は分からなかった。ようやく2018年になって、1個の卵である可能性があると示唆する仮説を、古生物学者が発表した。

■巨大な卵を産んだ動物は?

化石の大きさと外観を考えると、これが最も明白な仮説というわけではなく、内部には裏付けとなる骨格もなかった。

また、化石が軟殻卵だとしても、その他の解明すべき謎が残されている。その一つは、どんな動物がこれほど巨大な卵を産んだのかという疑問だ。これより大きな卵は、これまでに一つしか見つかっていない。かつてマダガスカルに生息し、現在は絶滅している巨大な飛べない鳥エピオルニス(象鳥)が産んだ卵だ。

今回の卵は恐竜のものではないと、研究チームは考えている。当時の南極大陸に生息していた種類の恐竜は大半が小型種で、これほど巨大な卵を産むことはできなかった。また、体が十分大きな種でも、産んだのは楕円(だえん)形の卵ではなく、球形の卵だった。

この卵は恐竜ではなく、爬虫類の一種モササウルス属のものかもしれないと、研究チームは考えている。肉食海生爬虫類モササウルスは当時、この地域に広く分布していた。

この卵が発見された場所では、モササウルスの子どもや首長竜プレシオサウルスと呼ばれる他の海生爬虫類などの骨が見つかっていることも、研究チームの説を補強している。【翻訳編集】AFPBB News