新型コロナウイルスのパンデミックの影響により売上高が2019年比で169%増と好調のオンライン会議ツール「Zoom」が、有料ユーザー向けに提供する予定にしていたエンドツーエンド暗号化を、無料ユーザー向けにも提供することを発表しました。
Zoomを巡っては、オンライン会議で使いやすいとユーザーが急激に増加する一方で、セキュリティ面への不安が指摘されてきました。
セキュリティ&プライバシー関連の問題が相次ぐオンラインビデオ会議アプリの「Zoom」 - GIGAZINE
Zoomは2020年4月8日から3カ月かけてセキュリティを向上させていく計画を始動。2020年5月にビデオ通話の暗号化技術を開発しているスタートアップ・Keybaseを買収しています。
Zoomが暗号化技術のスタートアップKeybaseを買収、エンドツーエンド暗号化によりセキュリティが向上か - GIGAZINE
計画に従って改善された「Zoom 5.0」により、2020年5月末からシステム全体においてAES 256ビットGCM暗号化が有効になっています。
エンドツーエンド暗号化については、2020年7月からアーリーベータ機能として提供予定。会議機能に制限が加わることになるため、オプションで暗号化するかどうか切り替える形になるとのことです。
2020-06-17 20:18:00