新品互換用パソコン バッテリー、ACアダプタ、ご安心購入!
ノートpcバッテリーの専門店



人気の検索: ADP-18TB | TPC-BA50| FR463

容量 電圧 製品一覧

スペシャル

Windows 10向けの公式ファイル復元ツール「Windows File Recovery」

PC内のファイルを整理していて誤って必要なファイルまで削除してしまい、慌てて復元ツールを用意したという経験のある人は少なからずいるはず。「Windows 10 May 2020 Update」以降なら、Microsoft公式のファイル復元ツール「Windows File Recovery」がファイルの復活を手助けしてくれます。

Windows File Recovery を入手 - Microsoft Store ja-JP

Windowsのデフォルトの設定では、削除されたファイルはいったん「ごみ箱」に入れられ、その後、「ごみ箱」を空にすることで完全に削除されます。しかし「完全な削除」といっても、データが消されてしまっているわけではなく「他のデータで上書きしてもOK」というマークがついただけなので、他のデータを書き込む前であれば復活させるチャンスがあります。

「Windows File Recovery」は、対象となるファイルの「ファイル名」「キーワード」「ファイルのパス」「拡張子」を対象として復元を行えるツールで、JPEG・PDF・PNG・MPEG・Officeファイル・MP3・MP4・ZIPなどを復活させることが可能。HDD・SSDだけではなく、USBメモリーやSDカードといった外部ストレージに対しても使用することができます。

モードは「デフォルトモード」「セグメントモード」「シグネチャ(署名)モード」の3種類。

デフォルトモードではマスターファイルテーブル(MFT)を利用して削除したファイルを検索します。

セグメントモードはファイルシステムがNTFSのときに使用可能で、MFTがなくてもファイルレコードセグメント(FRS)を利用してファイルを検索します。

シグネチャモードは特定のファイルタイプを検索する方法で、MFTやFRSすらも不要で、USBメモリーなどからの復旧にも使えますが、小さなファイルの復元はできません。

Microsoftでは、ファイルシステムがNTFSでファイルを削除した直後であればデフォルトモード、NTFSでファイル削除から時間経過後・ディスクのフォーマット後・破損ディスクであればまずセグメントモードを試してからシグネチャモード、ファイルシステムがFAT・exFAT・ReFSでファイルタイプがサポートされているならシグネチャモードを使用するように勧めています。

なお、「Windows File Recovery」はGUIで操作するツールではなく、自分でコマンドを入力する必要があります。

Microsoft Storeからインストールが完了したら、Windowsキー+Rで「ファイルを指定して実行」ウインドウを開き「cmd.exe」と入力して、コマンドプロンプトを開きます。そして、

winfr (復元元ドライブ): (復元先ドライブ). [/スイッチ]

の形式でコマンドを入力します。「復元元ドライブ」は削除したファイルが存在するドライブ、「復元先ドライブ」はファイルを復元する先のドライブで、2つは異なるドライブである必要があります。
たとえば、Cドライブのマイピクチャに置いていた、拡張子が「jpg」「png」のファイルをデフォルトモードで復元したい場合、コマンドは以下のようになります。

winfr C: E: /n \Users\\Pictures\*.jpg /n \Users\\Pictures\*.png

フォルダーまるごと復元したい場合は以下のようになります。フォルダー末尾のバックスラッシュは必須です。

winfr C: E: /n \Users\\Documents\

セグメントモードでCドライブにあった拡張子が「pdf」「docx」のファイルをすべて復元したい場合は以下。

winfr C: E: /r /n *.pdf /n *.docx

シグネチャモードでCドライブのJPEGファイル・PNGファイルを復元する場合はコレ。この場合、拡張子指定ではなくファイルタイプ指定なので、「JPEGファイル」は拡張子がjpegのもの以外にjpg、jpe、jif、jfif、jfiのものも含まれます。

winfr C: E: /x /y:JPEG,PNG

ちなみに、この「Windows File Recovery」はWindows 10 May 2020 Update以降向けで、Windows 10のビルドが1904以前だとMicrosoft Storeからインストールすることはできません。ただ、Windows 10 May 2020 Updateはメリット以上にデメリットがあるという声も出ているので、このツール目当てにアップデートを行うのはやめたほうが無難です。