「LINNÉ LENS」は、スマートフォンアプリのため、来場者個人の端末で種名や解説を閲覧できるのが特徴。魚類、鳥類、哺乳類、昆虫など幅広い生き物1万種以上を瞬時に認識でき、その数は国内の水族館・動物園の生き物の約9割をカバーしているとか。
同システムを導入している施設内において、スマートフォンのGPSをオンにすれば、通常は1日10種までという認識が施設内に限り無制限となる。
これらの最先端展示システムは、施設ごとの展示種・展示環境に合わせて認識精度の最適化を行い、最適化後の認識精度は平均92%を誇るという。また、未学習種の追加学習も可能。
また、展示種・解説は管理ツールで一元管理でき、迅速な更新やバルクアップロード機能による一括更新もできるとのこと。
水族館大国と言われる日本において、1990年代に建設された多くの施設が大規模改修期を迎える、いわゆる「水族館の2020年問題」など、大規模リニューアルや新施設オープンなどが相次ぐ水族館への導入が期待されているようだ。
「専門家の目をすべての人に」というコンセプトで開発された同システムは、来場者に新たな視点や知識を与えるかもしれない。