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AppleのARヘッドセット「Apple Glass」が3Dオーディオでより進化したAR体験を実現する可能性

Appleが独自のARヘッドセットを開発しているというウワサが長らく存在しています。一時はApple社内のARヘッドセットの開発チームは解散したとまで報じられていましたが、2020年5月には同社がVR関連企業のNextVRを買収したことから、やはりAR・VR製品の開発を進めているのではないかと考えられています。そんなAppleが長らく開発を進めているのではないかといわれている、独自開発のARヘッドセット「Apple Glass(仮称)」が3Dオーディオに対応することでAR体験をさらに進化したものにするのではないかとAppleinsiderが報じています。

ステレオヘッドホンでは基本的に音を左右から出力することしかできませんが、バーチャルサラウンド技術を用いれば仮想的に複数のスピーカーで音を再生したかのような音響空間を再現することが可能となります。例えばユーザーの頭の後ろで再生される音はこもり、正面から鳴る音はより明瞭に表現することで、擬似的に音に立体感を加えるわけです。

2020年7月28日(火)、Appleが「バイノーラルサウンド再生のための頭部伝達関数(HRTF)の選択」という特許を取得しました。この特許技術はバーチャルサラウンドの効果をさらに高めることを目的としたものです。

HRTFとは、人体の耳殻・頭・肩までを含めた周辺物によって生じる音の変化を伝達関数として表現するもの。HRTFを使って現実レベルの正確な立体音響を再現することは、かなり時間のかかる作業であるため非現実的ですが、広く親しまれるHRTFの値を用いれば、多くのユーザーにとってリアルな3Dオーディオを手軽に実現することが可能となります。

特許は「必要なものに最も近いHRTF値を選択する」というアイデアをベースとしており、どのようにHRTF値を設定するのかについては、身長・性別・人種・年齢といったユーザーごとに異なる特性から選ばれることになるとしています。

加えて、より優れた3Dオーディオを実現するために、ユーザーの使用するオーディオデバイスでバイノーラル測定を実行することも推奨されています。オーディオデバイスが1人のユーザーにのみ使用されている場合、測定は1度行うだけでOKとなるとのこと。

他にも、どのような特性を持ったユーザーがどのようなHTRF値を使用しているかを分析することも計画されており、例えば20~25歳のユーザーが特定のプロパティを持つHRTFを好むといった傾向が存在すれば、この条件に合うユーザーには同設定を推奨するなどが挙げられています。

Appleinsiderはこの特許を採用すべきものとして、長らくAppleが独自開発を進めているといわれている「Apple Glass」を挙げ、「Apple Glassが現実空間での音の出所と一致するように音を正確に表現できる3Dオーディオ機能を実現すれば、現実世界の視界に重ねるように表示されるARコンテンツと合わせて、より進化したAR体験を提供できるようになります」と記しています。

なお、Appleは毎年多くの特許を出願しており、それらの特許がすべて製品やサービスに採用されるわけではないという点には注意が必要です。